工業デザイナーの水戸岡鋭治(みとおか・えいじ)が北近畿タンゴ鉄道で初めて手掛けた車両の運行開始日が、4月14日に決定した。
リニューアルした車両2両は連結して二つのルートを運行する。「丹後あかまつ号」は、偶数日に京都府舞鶴市の西舞鶴駅と兵庫県豊岡市の豊岡駅間を運行。奇数日運行の「丹後あおまつ号」は、西舞鶴駅から京都府福知山市の福知山駅までと、福知山駅から京都府宮津市の天橋立駅までを走行する。
車両の内装には、天橋立(あまのはしだて)などの白砂青松(はくしゃせいしょう)を象徴する「松」をモチーフに木材を使用。景観を楽しめるようカウンター席を設置し、丹後地域の特産品などの車両展示を行う。
1947年岡山県生まれの水戸岡は、建築、鉄道車両、グラフィック、プロダクトなど様々なジャンルのデザインで活躍。中でもJR九州の駅舎と車両の斬新なデザインは、鉄道ファンの枠を越え話題に。イギリスの鉄道デザイン国際コンテストであるブルネル賞、「鉄道友の会」によるブルーリボン賞およびローレル賞、日本鉄道賞、グッドデザイン賞などを受賞している。