昨年、神戸栄町に1号店をオープンした「じばさんele」が神戸国際会館SOL(神戸市中央区御幸通8-1-6)に2号店をオープンした。
セレクトショップのオーナーとして、世界中でメンズウエアやファッション小物を買い付けてきた前川拓史氏が、「兵庫県の伝統工芸や地場産業の魅力を発信したい」と自ら生まれ育った兵庫県に着目し、地場産業に的を絞ってセレクトしたアイテムを揃えた。
国際都市、ファッションの街など兵庫県といえば、神戸ブランドのイメージが先行するが、実は、焼き物や和紙、織物、皮革製品など全国でも有数の地場産業の地であることは意外と知られていない。たとえば、欧米で高い評価を受ける園芸用品が兵庫県三木市で作られている。
たつののレザーを使ったバッグ、播州織テキスタイルを使ったウエア、淡路島の伝統産業である瓦の製造手法を用いたインテリア・タイル。SOL店では、8つの窯元の作品を紹介する丹波焼のスペースも充実。いずれも伝統技術とモダンデザインが調和し、手に取ってみたい、使ってみたいと思わせる魅力がある。
「職人さんと直に向き合いながらもの作りできるのが地元で仕事をする良さ」と、播州織ジャカードカラミ織の生地を使って洋服をデザインするniki*デザイナーの大塚美智代さんは語る。
今回新たに開設された同フロアのワークショップスペース”SOL 365 Workshop”では、「たつのレザーで作るトートバッグ」「丹波焼きの器を好き好きに作る」など、職人や作家直伝のセミナーも随時開催される予定だ。