巨匠フランシス・F・コッポラ監督の孫娘にして、第67回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した『SOMEWHERE』などで知られ、ファッショニスタでもあるソフィア・コッポラ監督の姪ジア・コッポラが長編監督デビューを飾る『パロアルト・ストーリー』(原題『Palo Alto』)。
6月6日より新宿シネマカリテで上映されることが決定し、このほど、ジア・コッポラ監督のコメントと本作の予告編映像が到着した。
本作で主人公となる少女・エイプリルを演じるのは、ジュリア・ロバーツの姪で、12年にスマッシュヒットを記録した『セレステ&ジェシー』など話題作に出演し、注目を集めている若手女優エマ・ロバーツ。
さらに、「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」のモデルとして活躍し、俳優ヴァル・キルマーの息子で今回が映画初出演となるジャック・キルマーがナイーヴな少年を好演しているのも見どころとなる。
また、本作の原作である小説を手掛けたジェームズ・フランコがエイプリルと関係を持ってしまう男としても出演。彼の小説についてジア・コッポラ監督は、「ここまで若者がリアルに描かれていて、私自身が気に入った小説には出逢ったことがなかった」と語っている。
また、ノンクレジットだがF.F.コッポラも声の出演で少しだけ本作に参加。さらに、音楽界の注目プロデューサーでありながらブラッド・オレンジとしても活躍しているデヴ・ハインズが本人名義での新曲を2曲書き下ろしたほか計4曲を提供。ソフィア・コッポラの映画音楽はインディーズの流行を取り入れた選曲で知られるが、姪のジアもそのセンスの良さを感じさせるみずみずしいサウンドに仕上がっており、今回到着した予告編映像でも若者たちの葛藤を抱えながら煌めく青春ワンシーンを見事に表現している。
映画『パロアルト・ストーリー』は、新宿シネマカリテで行われる「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015」(開催:5月16日~6月26日)で、6月6日から限定公開。