エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)の2018年春夏メンズコレクションが6月18日にミラノで行われた。ウエストをベルトでマークしたネイビーのスーツにはラップスカート、ボトムはワークパンツ、カーゴパンツ、あるいは袴のような打ち合わせなどゆったりしたシルエット。シャツもノーカラーのキモノ合わせと、ネイビーから藍へという旅を感じさせるワントーンコーディネートのグルーピングで静謐にコレクションがスタート。
今シーズンのテーマは「日本の思い出との対話」。ノーカラーの羽織ジャケットには鯉、藍のジャケットは桜や梅、菊文様の西陣織のフライトジャケット、レイヤードの黒の袴パンツには鶴の文様と、ジャポニズムのテーマがいたるところにディテールとして登場する。
お釈迦結び(アジアンノット)の一文字ボタン(チャイナボタン)ジャケットが随所に登場するのは、昨シーズン、アルマーニが新人デザイナーとして支援してミラノメンズに招いた東京のファセッタズム(FACETASM)へのシンパシーを連想してしまう。
龍、雲、松とさまざまな文様はグレンチェックのパンツがスタイリングされ、ニット、ジャケットの小紋、パーカー、キモノカラーのジャケットと和のエレメントが全編を構成。
「35年前に初めて訪日したときのもてなしの心、美学、伝統に感銘を受けた。その感動が今回のコレクションのテーマ」とコメントしており、フィナーレは空手ファイターのポーズでモデルが先導。
また、フィナーレに引き続いて「エンポリオ アルマーニ コネクティッド」の新作ウォッチキャンペーンに起用されたショーン・メンデスがステージに登場。ショーンの故郷であるトロントで撮影されたというこのタッチスクリーン型スマートウォッチのムービーも同時に発表された。
Text: Tatsuya Noda