茨城県北地域6市町を舞台に11月20日まで開催されている「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」にて、新たな2作品がついに完成した。
「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」は、日立市、高萩市、北茨城市、常陸太田市、常陸大宮市、大子町の6市町を舞台に今年初開催されている芸術祭。これまでに公開した作品に加え、この度新たに完成した2作品のうち、建築家の妹島和世が現代の魔法使いと言われる落合陽一とのコラボレーションによって制作した足湯施設(茨城県久慈郡大子町浅川2336-1)は、茨城県・大子町にある旧浅川温泉に設置されたもの。円盤状の直径10メートルあるアルミのお皿のような形の足湯「Spring」は、白っぽく反射するアルミの面と緩やかに揺れるお湯の面にそれぞれ風景や空が映りこみ、自然に重なる。足湯の中央付近からは、同芸術祭の参加アーティストである落合陽一による久慈川のせせらぎを用いたサウンドアート「空気のせせらぎ」が流れてくる。開館時間は9時30分から16時30分まで、足湯の利用は16時まで。料金は一般300円、学生、65歳以上は200円となっている。会期中無休。
一方、韓国を代表するアーティストのチェ・ジョンファは、茨城県・常陸太田市にある竜神大吊橋に“海と山の出会い”をテーマにした新作彫刻作品「山海魚 LOVE」(茨城県常陸太田市天下野町2133-6)を制作。海の魚と山の魚が竜神橋で出会うという物語をイメージした作品となっており、愛と豊穣を表す魚が見る者に家族や恋人、友人との出会いと愛情を思い起こさせてくれる。また、ふたつの魚の表面は不要になった買い物用のレジ袋などを使って作られおり、廃物利用という環境問題に対する想いも込められた。鑑賞時間は8時30分から17時までで、渡橋料は有料。