伊インテリアブランド・カルテル(Kartell)のフラッグシップショップ「カルテル 東京(Kartell TOKYO)」が10月22日、東京港区南青山5-5-4にオープンした。同ブランドは17年1月よりトーヨーキッチンスタイルが日本総代理店として独占輸入販売権を締結しており、東京に先駆けて10月15日に名古屋店(名古屋市名東区一社2-21)にも旗艦店をオープンしている。
地下1階地上2階の3層からなる南青山の店舗は、世界中のカルテルのオフィシャルショップや同ブランドの製品のデザインを手掛けるデザイナー、フェルーチョ・ラヴィアーニの店舗デザインで、ソファや照明、日本では初の展開となるフレグランスなど400種類以上のアイテムが並ぶ。
今年のミラノサローネで注目を集めた吉岡徳仁デザインの照明「プラネット(Planet)」を始め、昨年4月の同展で発表されたフィリップ・スタルク(Philippe Stark)がデザインした布張りのアームチェア「マダム」にエミリオ・プッチのスカーフコレクション「Cities of the world」がコラボした「マダム・プッチ(Madame World of Emilio Pucci)」、14年に発表された「プレシャスコレクション」など話題作、代表作が一堂に会している。また、エットーレ・ソットサスの復刻ライン「Kartell goes SOTTSASS A TRIBUTE TO MEMPHIS」のチェアやソファも商品として展示されている。
「カルテルは日本ではこれまでプラスティック素材のアイテム単品で紹介されることが多く、イタリア本国でのトータルなインテリアブランドとしての認知とマーケットにズレがあった。今後、同様のトータルで見せられるショップを全国で展開していく予定」とトーヨーキッチンスタイルの渡辺孝雄社長は話す。
Text: 野田達哉