連載【From cities 世界の都市に憧れて】では、パリ、ミラノ、NY etc...世界の都市の街のこと、注目アドレスやリアルなシティスナップなど、現地からの最旬情報をお届け! 近い未来、また気兼ねなく海外へ行き来できるようになったら行ってみたい、暫くは、そんな気持ちも込めてお送りしていきます。

第15回目は、昨今アメリカで話題のヘルシードリンク、“マッシュルームコーヒー”にフォーカス。


日本ではまだあまり取り上げられていない、マッシュルームコーヒー。率直に言えばこれは、“マッシュルーム（キノコ）パウダーが入ったインスタントコーヒー”。栄養価が高く、健康に良いだけでなく、カフェイン含有量も通常のコーヒーの半分近くに抑えられているものが多い、という点でも注目されている。

ちなみにここで言う“マッシュルーム（キノコ）”は、私たち日本人にとって馴染み深い、椎茸やしめじ、えのきといったものではなく、スーパーフードとして挙げられている「Lion’s Mane Mushroom（ヤマブシタケ）」や「Chaga Mushroom（シベリア霊芝）」などを指す。

アメリカではここ最近、そういったキノコが、美容と健康のための新たなスーパーフードして注目されており、前述のような、それらを使ったコーヒーに加えて、パウダー状に加工されたキノコ（単種のものも、複数種をブレンドしたもの）も商品として市場に出回っている。そういったキノコの粉末は、各々の体のコンディションに合う成分が入った種類のものをチョイスして、料理に加えたり、スムージーに入れたりして、日々の健康サポートのためにライフスタイルに取り入れている人が増えているよう。

今回は、そんな最旬スーパーフードであるキノコを使った数あるマッシュルームコーヒーの中から、アメリカで人気の食品メーカーが手掛ける4銘柄をピックアップしてご紹介。味やおすすめの飲み方などを記録した、NY在住スタッフによる飲み比べレポートも必見! 早速チェックして。

01. Four Sigmatic「Instant Adaptogen Coffee Mix With Ashwagandha」
まずは、マッシュルームコーヒーの火付け役的ブランドから、ホットのブラックで楽しみたい銘柄を

Four Sigmatic「Instant Mushroom Adaptogen Coffee Mix With Ashwagandha」（10袋入り / 税込 $15.00）
こちらは、アラビカ種のコーヒー豆に、Chaga Mushroom（100mg）と、ハーブのAshwagandhaなどがブレンドされたマッシュルームコーヒー。ほっと一息ついてリラックスしたい時にぴったりな銘柄。コーヒー豆は、アラビカ種を使用。カフェイン含有量は、カップ一杯あたり50mgと、通常のコーヒーの約半分程度に抑えられている。ミルクやシュガーは入れずに、ホットのブラックで楽しむのがおすすめ。

《From：ニューヨーク在住スタッフ》
少しだけハーブのような香りと酸味を感じますが、いわゆるキノコ感はゼロ。個性的なシングルオリジンコーヒーと言われたら、そのまま何も気づかずに飲んでしまいそうです。むしろ、後味はコーヒーよりもすっきりしているので、飲みやすさを重視する方には特におすすめ。ちなみに、Four Sigmaticには、今回紹介する手軽なインスタントタイプの他に、ドリップタイプも販売しています。コーヒー好きで、より味にこだわる方は、そちらのドリップタイプを選んでみるのもよいかも。

02. Four Simatic「Instant Mushroom Coffee Mix With Lion’s Mane」
ブラックのアイスコーヒーで飲むならコレ!

Four Sigmatic「Instant Mushroom Coffee Mix With Lion’s Mane」（10袋入り / 税込 $15.00）
こちらのコーヒー1杯からは、Lion’s ManeとChagaを、各250mgずつ摂ることができる。前述の「Instant Mushroom Adaptogen Coffee Mix With Ashwagandha」同様に、アラビカ種のコーヒー豆を使用。カップ一杯のカフェイン量は、通常のコーヒーの約半分となっている。

《From：ニューヨーク在住スタッフ》
お湯を注ぐと独特のクセのある香りが。“これがキノコの香りなのか? ”と、気になったのですが、アイスにしてみたところ、不思議と気にならなくなりました。味は、コーヒーとはどこか異なる苦味と酸味のようなものを感じるのですが、アイスコーヒーにするとそれも良いアクセントに。ブランドの公式サイトでは、ナッツミルクやココナッツオイルを加えた飲み方もおすすめしていますが、私は、ブラックのアイスコーヒーで飲むのが、さっぱりと飲めて、一番好きな味わい方でした。

03. Om「Mushroom Coffee Latte Blend」
フォームミルクを合わせた、ほんのりと甘いホットラテで気分転換を

Om「Mushroom Superfood, Mushroom Coffee Latte Blend」（10袋入り / 税込 $19.99）
こちらは、もともとラテブレンドとして販売されているタイプのマッシュルームコーヒー。1杯あたりのキノコの使用量は、およそ2000mg……! 本品には、Lion’s Mane、Reishi、Cordyceps、Chagaの4種類のキノコの成分が入っている。こちらも豆は、アラビカ種。カフェイン含有量は、カップ一杯あたり116mgと、他のものに比べるとやや多め。

《From：ニューヨーク在住スタッフ》
パッケージには、お湯かミルクを注いで、と書いてあります。始めにお湯を注いで飲んでみたところ、味と香りから独特のくせとエグ味を感じて、う〜ん……といった味わい。フォームしたオートミルクでホットラテにしてみたところ、それが一転、甘さが引き立って、美味しかったです。ほんのりとチョコレートのようなフレーバーを感じるのですが、成分表記によると、実際には、チョコレートは入っておらず、メイプルシロップパウダーとバニラフレーバーが使われているようです。甘いものを欲する午後のブレイクタイムに◎。

04. La Republica「Mushroom Coffee」
7種類のマッシュルーム入り、アイスラテで楽しみたいコーヒー

La Republica「Mushroom Coffee（60g / 税込 $24.00）
こちらの銘柄には、7種類ものマッシュルームが配合されていて、本記事内にて、これまでに紹介のChaga、Cordyceps、Lion’s Mane、Reishiに加えて、Turkey Tail Mushroomと、日本でもおなじみのMaitake（舞茸）とShiitake（椎茸）も含まれている。こちらも豆は、アラビカ種が使用されており、カフェイン含有量は、カップ一杯70mg〜90mgなので、一般的なコーヒーの3分の2程度。このブランドでは、めずらしくデカフェタイプのものも発売されているので、カフェインが気になる人はこちらを選んで。


《From：ニューヨーク在住スタッフ》
香りは、いわゆるコーヒーそのものなのですが、苦味は強め。味は、少しお茶に似た感じもします。ブラックで飲んでも十分美味しいのですが、私は、たっぷりのアイスミルクに少ないお湯で溶いた、濃いめのエスプレッソ風のコーヒーとして淹れて、アイスラテにすると、苦味がマイルドになって、美味しかったです。同じブランドのデカフェも飲んでみたところ、味は遜色ありませんでした。7種類のキノコ成分が摂れて、味もグッドなマッシュルームコーヒーを知れたことは、とても嬉しい発見でした。



以上、話題のマッシュルームコーヒー、アメリカで人気の食品メーカーから、4銘柄の紹介でした。

マッシュルームコーヒーは、NYの新たなお土産として一押し! 自由に旅行ができるようになった際には、現地で手にとって、実際に飲んでみて。なお、今回紹介の商品の中には、日本からでも「iHerb」などの個人輸入ができるEコマースサイトを介して購入可能なものもあるので、気になる方は、まずはオンラインで調べてみるのも良さそう。

近いうちに、日本でもマッシュルームコーヒブームが来るかも? 新たなヘルシー習慣の一案として、ぜひ、参考にしてみて。

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