本阿弥光悦と俵屋宗達によって桃山時代に誕生した琳派(りんぱ)が400年を迎えたことを受け、生誕30周年を迎えたスーパーマリオとのコラボ作品などを展示する展覧会「琳派400年記念 琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事」が10月23日から11月29日まで、ジェイアール京都伊勢丹7階に隣接する美術館「えき」KYOTOにて開催される。
琳派400年記念の年に開催される同展では、近代において琳派を継承し、京の地で琳派芸術を復興させた神坂雪佳と、現代において先人たちの志と意匠を継承する山本太郎、2人の琳派の絵師を紹介する。
琳派の親しみやすさと気品、伝統的技法を踏襲しつつ、意表をつくユーモラスな作品を生み出してきた神坂雪佳と山本太郎。同展では、2人が生み出した、屏風や軸装、工芸など約100点の作品が展示される。過去から現代、そして未来へと流れる琳派の道を、2人の作品を通して感じることが出来る展覧会となっている。
中でも注目の作品となるのが、スーパーマリオ生誕30周年を記念して制作された山本太郎の最新作「マリオ&ルイージ図屏風」。初公開となる同作では、マリオとルイージを“風神雷神”に見立てて描かれている。その他、山本太郎による「紅白紅白梅図屏風」、「信号住の江図」や、神坂雪佳の「草花図」などの作品を展示。神坂雪佳が作陶した「赤楽茶碗」も出展される。
【イベント情報】
「琳派400年記念 琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事」
会場:美術館「えき」KYOTO
住所:京都府京都市下京区東塩小路町657
会期:10月23日~11月29日 ※会期中無休
時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)
料金:一般 900円、高大学生 700円、小中学生 500円