伊勢丹新宿店では、8月19日から24日まで同店本館7階和装雑貨売り場で、職人の“粋の結晶”ともいえるアーティスティックなバッグを紹介する。その名も「み彌け-MIYAKE」のサムライ甲冑バッグ(16万円)。京人形伝統工芸士の二代目・三宅玄祥が手掛ける一点ものだ。
すべて手作業で作られるこのバッグは、五月人形の鎧づくりの縫合技術が応用されている。京都の組紐屋に、このバッグのためだけに用意してもらった紐を使い、色付けしたアルミを縫合して作ったという。本体素材は牛革。「量産ではなく、1点1点、最高峰の技術を落としこんでいきたい」という同氏の意向が汲まれた。この他、個性的な商品の数々も紹介される。
バッグはビジネス用として毎日使ってもらうことを想定し、使いやすさも追求。A4サイズの資料が収まるサイズにこだわった。赤、黒の2色展開で、デザインによって「NOBUNAGA」、「YUKINARI」、「MITSUHIDE」、「RANMARU」など武将のネーミングが与えられているところも興味深い。担当バイヤーは、「社会という荒海を生き抜くビジネスマンたちが、武士の心を持って闘うための力添えとなれたら」と粋なコメントで商品への想いを語る。会場には同氏もアピアランス予定。8月22日には制作実演も予定している。
また同会期中、西村友禅彫刻店のタンブラーや革小物も同時展開。昭和9年創業の老舗による名作の数々も、ぜひ間近で確認してほしい。