伊勢丹新宿店では、5月31日まで、ブルックリンを拠点に活躍するブランドやデザイナーのアイテムを紹介する期間限定ショップ「BROOKLYN STYLE(ブルックリン スタイル)」を同店本館2階センターパーク/ザ・ステージ#2にオープンしている。
同ショップは、現在、伊勢丹新宿店で開催されている「ニューヨークウィーク」フェアの一環で、三越伊勢丹バイヤーがニューヨーク・ブルックリン地区で発見した雑貨を中心に紹介している。担当バイヤーは、「今回ブルックリンにフォーカスした理由は、実際に現地に足を運んだところ、ブルックリンにはマンハッタンでの暮らしを夢見る若者が多く暮らしており、個性あふれる多彩なエネルギーが発せられ、新しい文化が生まれつつある場所と感じたから」だという。
会場ではバイヤーがブルックリンやその周辺のスポットを巡って見つけたという“オリジナルトートバッグ”が前面に紹介。バイヤーは「お客様には単にトートバッグを紹介するというよりは、先ずはそのバッグが生まれたその土地の背景やカルチャー、エネルギーまで感じていただければ」と思いを寄せる。
会場の一角で紹介されているトートは、今やブルックリンのシンボル的な存在にもなっているワイスホテル(WYTHE HOTEL)のトート(4,500円)や、ブルックリンで生まれたアクセサリーショップのキャットバード(CAT BIRD)のトート(2,000円)、チェルシーマーケット(CHELSEA MARKET)のトート(8,000円)など。
ワイスホテルは、20世紀初頭はテキスタイル工場であったが、ブルックリンでレストランやショップを経営するアンドリュー・ターロウによって、ホテルにリノベートされ、今やブルックリンの象徴的なスポットに。ホテル内には昔ながらのインテリアが配置されている一方、随所に斬新なデザインもミックスされ、まさにブルックリンの歴史を物語っているホテルだ。
キャットバードは、2004年にブルックリンのウイリアムズバーグに設立され、リサイクルやフェアトレードの金を使用したアクセサリーショプで、トッカ(TOCCA)やジョン デリアン(JHON DERIAN)などのブランドのセレクト商品も販売、その店の雰囲気には地元ブルックリン女性にも愛されるショップにまで成長した。
そして、チェルシーマーケットは、元来ナビスコのオレオクッキー工場だった建物をリノベートして作られた室内型マーケットであり、ベーカリー、チーズ、ワインショップなど、ニューヨーク中の有名店が集結し、アメリカ国内外から年間600万人もの旅行者が訪れる巨大マーケットに変貌した。
いずれのスポットもこの数十年で“ブルックリンのエネルギー”によってニューヨークの人気スポットとなったことは、会場にてトートバッグを通じて感じ取ることができる。
尚、会場ではトートバッグ以外にもブルックリンを感じることができるアイテムが充実。現在ブルックリンで活動をしているデザイナーのウラ ジョンソン(ULLA JOHNSON)は、天然繊維を使用し、オリエンタルでノスタルジックな刺繍とプリントのスタイリングを紹介しているほか、ニューヨークにアトリエを構えるアンナシェフィールドが手掛けるビン バン(BING BANG)のジュエリー、ウフ(oeuf)からは、ボリビアで職人の手により編み込まれたベビーアルパカを用いた雑貨アイテムを販売。
また、デザイナーのステファニー・ハウズリー(Stephanie Housley)がパートナーと共に2007年にブルックリンで設立したコーラル&タスク(CORAL&TUSK)からは、どこかシュールに感じられる動物が刺繍されたクッションやピローなどを紹介する。