村上春樹とイラストレーターがテーマの展覧会が初開催。村上の世界を彩る安西水丸、和田誠などが出展

2016.05.24

企画展村上春樹イラストレーター ―佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸―」が、5月25日から8月7日まで、ちひろ美術館東京で開催される。

同展は、村上春樹とイラストレーターをテーマにした初の展覧会小説、エッセイ、翻訳、絵本など多岐のジャンルにわたって書かれた村上の文章と、画材や技法を変えながら独自の画風で対峙する4人のイラストレーター、佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸の作品との相互関係が紹介される。

会場では、村上のデビュー作『風の歌を聴け』と、続く『1973年のピンホール』、『羊をめぐる冒険』の初期3部作の表紙や、『羊男のクリスマス』の絵を手掛けた佐々木マキの作品が初公開されるほか、2000年から2012年まで断続的に雑誌『anan』に連載されたエッセイ「村上ラヂオ」の銅版画を担当した大橋歩の作品が展示される。

また、村上が翻訳した文学作品の表紙絵や装丁を手掛け、音楽をテーマにした共作に取り組んでいる和田誠の作品や、「村上朝日堂」シリーズを始めとするエッセイや短編小説、紀行文など、村上と数多くの共作に取り組んできた安西水丸の作品も公開される。


イベント情報】
企画展「村上春樹とイラストレーター ―佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸―」
会場:ちひろ美術館・東京
住所:東京都練馬区下石神井4-7-2
会期:5月25日~8月7日
時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:大人800円、高校生以下無料(要年齢等確認証)
休館日:月曜日(但し7月18日、8月1日は開館、7月19日は臨時休館)
中村陽介
  • 安西水丸『ふわふわ』(講談社)より 1998年 個人蔵
  • 安西水丸 「カティサーク自身のための広告 『象工場のハッピーエンド』(CBSソニー/講談社)より 1983年 個人蔵
  • 安西水丸 『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』(朝日新聞出版/新潮社)より 1997年 個人蔵
  • 和田誠、安西水丸 「仲良し」 2010年 個人蔵
  • 佐々木マキ『羊男のクリスマス』(講談社)より 1985年 個人蔵
  • 佐々木マキ『風の歌を聴け』(講談社)表紙 1979年 個人蔵
  • 大橋歩  「猫に名前をつけるのは」 『サラダ好きのライオン村上ラヂオ3』(マガジンハウス)より 2012年 個人蔵
  • 和田誠  「中国行きのスロウ・ボート」 『村上ソングズ』(中央公論新社)より 2005年 個人蔵
  • 和田誠 「ジミー・ラッシング」 『ポートレート・イン・ジャズ』(新潮社)より 1999年 個人蔵
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