渋谷と原宿をつなぐキャットストリートの入り口に、「渋谷キャスト(SHIBUYA.CAST)」が4月28日オープンする。渋谷キャストは、東京都が主催する「都市再生ステップアップ・プロジェクト」の一環として作られた全17フロアの建物で、シェアオフィス&カフェやレジデンス、ITやアパレル企業のオフィス、多様なイベントに活用できる多目的スペース、そして緑に囲まれた広場を備えた複合施設となる。
“創造活動を刺激する空間を創り出す”をコンセプトに設計された渋谷キャストは、常にオープンで、人の往来が自由な広場の存在が特徴的な場所といえるだろう。オープンに先駆け、4月28日から5月7日の10日間は、カルチャー、アート、音楽、食などのテーマに沿ったオープニングイベントが開催される。また、休日にはマルシェの開催が予定され、平日はさまざまなジャンルのフードトラックが登場するため、青空の下、人々がランチを楽しんだり、休憩することができる憩いの場となるだろう。
広場からファサードへ入ると、グランドフロアから1階の店舗スペースとなり、肉とワインが楽しめるスパニッシュイタリアン「ザ・リゴレット(THE RIGOLETTO)」、東京の最新ストリートスタイルを提案するセレクトショップ「PULP 417 EDIFICE」と、ヘルシーなデリやワッフルコーンアイスが充実したデリ&カフェ「PULP Deli&Cafe」が複合したベイクルーズの新業態「パルプ(PULP)」、スーパーマーケットの「東急ストア フードステーション」、木のぬくもりを基調としたインテリアのカフェ「オーレ(Are)」が出店する。
続く1、2階には「コーラボ(co-lab)」の手掛けるシェアオフィスエリアとして、デスクや会議スペース、共有のキッチン設備などを用意。フリーランスや企業人のクリエイターが集まり、交流と連携をしながら働ける空間となっている。デスクスペースのレンタル料は月5万円からで、登録すると誰でもオフィスを使用することができるという。
2階から12階は、本社を移転したアパレル企業のベイクルーズやIT系の外資企業が入居するオフィスエリア、そして、13階から16階は、クリエイター向けのレジデンスエリアとなる。クリエイター向けレジデンスの「コレクティブハウス」は、全19室の他に住人同士が交流できる共有空間を備え、新しいライフスタイルを探求・発信する場所となるように設計され、そのうちの14階は、主に国内外から渋谷を訪れるビジネスマンやクリエイター向けのサービスアパートメントで、家具付きの部屋が提供される。
クリエイターの交流を活性化させる渋谷キャストが誕生し、ファッションとカルチャーの街“渋谷”は、さらなる進化を遂げるに違いない。