三宅一生とリアリティ・ラボチームが手がける「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」が、15SSシーズンに東京・渋谷のイッセイ・ミヤケ本社で初の展示会を開催した。
同ブランドは昨年7月、東京・渋谷の国立代々木競技場第二体育館で開催された三宅一生による特別企画公演「青森大学男子新体操部(Aomori University Men’s Rhythmic Gymnastics Team)」のオリジナルコスチュームとして初めて登場。展示会では最新の15SSコレクションとともに内見会で発表した14-15AWコレクションも展示。14-15AWのイメージビデオも上映した。
オム プリッセ イッセイ ミヤケは、イッセイ ミヤケのプリーツ開発をルーツに、現代男性のための新しい日常着を提案するブランド。吸汗速乾素材や縫製後にプリーツ加工を施す製品プリーツの手法などを使った、軽さや動きやすさ、手入れが簡単で携帯しやすいデザインなどが特徴になっている。
15SSは現代の男性がより快適に生活するための春夏の装いを提案。メッシュのプリーツや涼しく風通しの良い上に糸自体に防汚加工を施すことで汚れにくくしたスムーズプリーツと名付けられた新しいプリーツ、撥水加工を施したものなど、春夏シーズンに適した新素材を使用した服作りにチャレンジした。
色はベーシックカラーである黒、ネイビー、チャコールグレー、ライトグレーとともに、マンスリーカラーとして海のグリーンやブルー、砂浜のサンドベージュ、夕日のオレンジ、イグアナをイメージしたダークグリーンなど自然からインスピレーションを得た色を使用。プリントはイグアナ、鳥、タカなど動物をモチーフにしたグラフィカルなパターンやエッジの効いたプリーツの山部分だけを転写プリントしたデザイン、フラットなボックスプリーツにプリントしたものなどバリエーションが広がっている。
アイテムもテーラードジャケットやブルゾン、ジップアップパーカーの他、バカンスでも活躍する膝上丈のショートパンツなどの新アイテムが登場するなど、バリエーションを更に拡大している。
一方、すでに店頭でも一部展開している14-15AWは「青森大学男子新体操部」のオリジナルコスチュームなどから続く、身体との対話を重視した服作りを発展させた。ブラジルの武術であるカポエイラに着目し、独特の足技や宙返りなどの激しい動きをしてもストレスを感じない服を研究するとともに、アフリカのボディペインティングの持つ野生の力強さをプリントや超音波でギザギザにカットしたパンツのディテールなどで表現している。