女優のラクエル・ウェルチ（Raquel Welch）は1940年9月5日生まれ。アメリカ合衆国・イリノイ州出身。

15歳の時に参加したコンテストをきっかけに、数々の美人コンテストで優勝。それにともない、地元の舞台に出演したり、テレビ局で天気予報のキャスターを務めていた。高校卒業後はサンディエゴ・ステート・カレッジで演劇を専攻し、59年にはクラスメイトと結婚。2児の母となるが、やがて夫婦の仲は破局し、彼女は子供と共にテキサス州に移住。モデルやウエイトレスとして働いていた。

その後、ロサンゼルスに移り住むと、モデルとしての活動とあわせて、テレビドラマ『奥さまは魔女』などに出演。64年に『青春カーニバル』で映画デビューを果たすと、66年公開のSF映画『ミクロの決死圏』ではボディラインを強調するようなウエットスーツ姿で登場。さらに、同年公開の恐竜映画『恐竜100万年』でも革製のビキニ姿を披露して、“20世紀最高のグラマー”と称される。

こうして、肉体派女優としての地位を確かなものとしたウェルチは、その後も数々の映画に出演。73年公開の『三銃士』ではコンスタンス役を演じて、ゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得している。80年代にはフィットネスビデオにも出演し、その美しいプロポーションの健在ぶりを見せつけた。

近年では07年に「マック（M・A・C）」がビューティーアイコンにウェルチを起用。アメリカのウィッグブランド「ヘアーユーウェアー（Hair U Wear）」でプロデュースも手掛けている。

私生活では4回結婚しており、娘のターニー・ウェルチは85年公開の映画『コクーン』で女優としてデビュー。母譲りの美貌で往年のファンを魅了した。