伊勢丹新宿店が、同社プライベートブランドの「オンリー・エムアイ(ONLY MI)」で、「語り継ぐ」をテーマに新商品の開発に挑んだ。
開発にあたって掲げたお題は、「今でも十分に支持されている老舗や名店の看板商品が更なるアップデートを遂げたらどうなるか」。ブランドの顔となる商品に新たな価値を加えることで、後々まで語り継がれる逸品に仕上げようという試みだ。また、キーワードを「シグネチャー(signature)」と定義することで、看板商品に新たな風を呼び込むことを強く意識した。
これによって、ピエール・エルメ・パリの人気菓子「イスパハン」は、モンブランとの出合いによって贅沢なハーモニーを奏でることに成功(モンブラン イスパハン800円)。生地の食感、香り、味わいにこだわるパティスリーキハチからは、余分なものを削ぎ落としてシンプルの極みとも言えるパティシエ自慢のカステラが誕生した(パティシエがつくるカステラ600円)。
その他、「賚果(らいか) 源吉兆庵」からは岡山県産ピオーネを使った陸乃宝珠が楽しめる「宝掌珠(ほうしょうじゅ)」(1,200円)、「とらや」からは瑞々しい梨をかたどった「薯蕷製 御好梨木饅」(450円)、「ビストロカフェ レディース アンド ジェントルメン」(同店本館3階)からは、オランデーズソースを掛けたオリジナルの「シリアル入りスコーンを使ったエッグベネディクト」(2,150円)などがお目見えする。
こうした試みに関して同企画担当者は、「人の記憶を上書きすることで、舌の記憶に残るものを生み出したかった」とコメント。商品の販売は9月10日からスタートする。