東京・新宿のショールーム「にっぽんフォルム」が、1981年生まれのクリエーター3人にフォーカスした「新世代クリエーターの仕事展 ―1981年生まれの必然的出会い―」展を開催している。
河東梨香はテキスタイルのデザインを中心に、インテリアや家具、グラフィックといった生活に関わるアイテム全般を手掛けるデザイナー。同展には大島紬を利用したネックレス「itu」の他、アートディレクションを手掛けた丸眞オリジナルタオルコレクション「Sinne」などが出品される。中でも、ひときわユニークなのがランプシェード「KIKU and SAKURA」。表裏の両面に装飾を加えることで、点灯時には新たな柄が浮かび上がる。
上出恵悟は九谷焼の窯元「上出長右衛門窯」の六代目。「甘蕉(ばなな)」や「髑髏(どくろ)の菓子壷」などの作品で注目を集め、伊勢丹とファション雑誌『SPUR』によるイベント「リ・スタイルギフト」に参加。他にも、ハイメ・アジョンとコラボするなど、九谷焼に新たな可能性をもたらした。会場には長右衛門窯伝統のモチーフである「笛吹」が描かれた太鼓型の湯呑みや汲出碗を展示。その他、盃はお酒を注ぐと、一閑人や犬がお風呂に浸かっているように見えるのが面白い。
インテリアデザイナーの小林幹也は、国内外を問わず様々な企業とのプロジェクトを手掛け、ドイツの「iFデザインアワード」における金賞の他、ドイツの「レッドドットデザイン賞」などの受賞経験を持つ。今回出品する作品は家具コレクション「yamanami」。小林がデザインディレクションを担当しており、旭川の熟練された職人の手によって作られたコレクションだ。クラフトマンシップによるインテリアが、シンプルながらもぬくもりを感じさせる。
【イベント情報】
新世代クリエーターの仕事展 ―1981年生まれの必然的出会い―
会場:にっぽんフォルム
住所:東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー リビングデザインセンターOZONE5階
会期:9月4日から11月4日
時間:10:30から19:00
休館日:水曜日
入場無料