伊勢丹新宿店では、イタリアで話題のグルメを中心に紹介する「イタリア展」を9月30日から開催する。メイン会場となる本館6階催物場ではイートインが設けられ、その場で堪能することができる。10月5日まで。
メイン会場での注目は、黄金色に輝くサフランリゾット。このリゾットは、半年先まで予約が取れないという話題のミラノの名店「ド(D’o)」のエグゼクティブシェフを務めた松本良英が、同氏の師匠であるダヴィデ・オルダーニとの思い出の料理であるリゾットをミラノに想いを寄せてアレンジした。因みに、ミラノのサフランリゾットは、16世紀に黄色好きなガラス職人が結婚式でリゾットにサフランを加え、黄色く仕上げて絶賛されたことが始まりだそうだ。
このリゾットと共にセットで提供されるのが、「トラットリア ビコローレ ヨコハマ(Trattoria BiCOLORE Yokohama)」のオーナーシェフ佐藤譲のトリッパだ。トリッパとは、牛のハチノスなどを煮込んだ料理で、日本では“モツ煮込み”のようなもの。同氏が作るグリーンのトリッパは新鮮なトリッパを白ワインで煮込み、バジルペーストで和えており、コクがありながら爽やかな味わいを堪能できる。このリゾットとトリッパのセットは、「グリーントリッパ&ミラノ風リゾットサルシッチャ添え」(2,750円)として、黄金色と爽やかなグリーンで彩られ、イートインで提供される。
ピッツァ発祥の地、ナポリ屈指の名店「ダ・ガエターノ(DA GAETANO)」が世界で唯一暖簾分けを許した福岡の「ダ・ガエターノ」にも注目したい。会場ではこの二つのダ・ガエターノから初登場のお披露目となるカンツォーネ型のピザ(2,400円)が販売される。
ミラノの二つ星リストランテのオーナーシェフのサドレルが監修したパニーノもチェックしたい。パニーノとはパンに具を挟むストリートフード。イタリアでは短時間で食べられるランチとしてビジネスマンからの需要も高いという。会場では、同店限定でプーリア州伝統のサクサク食感のパン“フリゼッラ”に秋茄子のグリルとローストビーフを乗せたパニーノ(1,668円)が販売される。
最後はジェラートを紹介。東京の祐天寺に店を構える「アクオリーナ(ACQUOLINA)」の茂垣綾介とワールドジェラートコンクールの審査員も務めるアリーチェ・ヴィニョーリがアイデアを出し合ったという、特別なフレーバーのジェラート(548円)を用意。イタリア食材を中心に、ザバイオーネやピスタチオなど、日替わりで約17種類を会場のジェラートマシーンで作り上げた“できたて”を提供する。
同店ではメイン会場のほか、10月14日まで「イタリアウィーク」と題し、本館・メンズ館各階においてもイタリアのリビング用品やファッションアイテムを紹介する。