羽田空港国際線ターミナルで、9月27日、「空の日フェスティバル 2014」と題し、JAL歴代の客室乗務員の制服のファッションショーが開催された。
これはJALとその連結子会社であるJAL エクスプレス(以下、JEX)による、10月1日の合併前の最初で最後の制服ファッションショーとして開催されたもの。JAL エクスプレスとしては初めて制服のショーを行った。
羽田国際線ターミナルの江戸舞台に、旧日本エアシステムや旧日本航空、そしてJAL エクスプレスの客室乗務員の歴代制服を、総勢15名の客室乗務員が着用して次々と登場した。JAL初代から、2、4、5、6、7、9 代目、現役という具合に順を追ってウォーキング。制服にはそれぞれの時代のトレンドが如実に反映されており、このショーには1971年から今年までの歴史を一気に振り返ることができる面白さがある。
パワフルなオレンジのツーピースは71年より着用された2代目で、いかにもスィンギンロンドンを思わせるミニスカート。カラーは当時の期待塗装のオレンジにマッチさせたものだそう。旧日本航空の8代目は87年に完全民営化を記念して作られたもので、パワーショルダーのミリタリー調のツーピースだ。97年、ボーイング777-200の登場に合わせて作られた5代目の制服は、ボーダーの長袖Tシャツをレイヤードしたアクティブな印象。歴代のデザイナー陣も、森英恵や稲葉賀恵、丸山敬太といった著名な顔ぶれがそろう。これらの制服は当時のスカイキャスト(客室乗務員)のニーズや、流行のファッションを取り入れており、歴代制服を通し、近現代からの時代の変遷をかいま見ることができた。