9月23日はレイ・チャールズの誕生日です

2014.09.23

ミュージシャンのレイ・チャールズ(Ray Charles)は1930年9月23日生まれ。アメリカ合衆国・ジョージア州出身。

子供の頃からピアノを弾いて生まれ育つが、6歳の時に緑内障が悪化して失明。15歳の時には両親も失うなど、苦難に満ちた幼少時代を過ごす。その一方で、レイは盲学校に通いながら音楽について学んでいた。やがて、バンド「The Maxin Trio」を結成すると、49年にシングル『Confession Blues』でプロデビュー。いきなり全米のR&Bチャートで2位を記録する。

54年には『I've Got A Woman』で、55年には『A Fool For You』で立て続けに全米R&Bチャートで1位を記録。ゴスペルを大胆にアレンジした彼の曲は世界的に注目を集め、エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)などの著名なアーティストからカバーされている。そんなレイにとって、後の代表作になったのが、59年に発表された『What'd I Say』だ。この曲はレイにとって初のミリオンセラーを記録しただけでなく、全米ポップチャートでもベスト10入りを果たす。同年発表のアルバム『The Genius Of Ray Charles』でグラミー賞を受賞すると、翌年には『Georgia On My Mind』で遂にポップチャートの1位を記録。荘厳なコーラスとバイオリンの中に響き渡るレイの歌声は、日でも高く評価されている。

その後、レイはソウルという枠組みにとらわれず、ジャズやカントリーなど様々なフィールドで曲を発表。これらの功績が評価され、86年にはロックの殿堂入りを果たしている。また、日本では89年にサザンオールスターズの『いとしのエリー』をカバー。サントリーのCMソングになったことで注目を集め、『エリー・マイ・ラヴ~いとしのエリー』として発表されると大ヒットを記録した。

04年にはテイラー・ハックフォード(Taylor Hackford)監督による、レイの伝記映画が公開されることになったが、公開を目前にすい臓がんのため逝去。当時73歳だった。翌年にはノラ・ジョーンズ(Norah Jones)とのデュエット曲『ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン』が、グラミー賞の計8部門を受賞している。
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