世界最大規模のアパレル素材の国際見本市「インターテキスタイル上海アパレル・ファブリックス-2014年秋」が10月20日から23日までの4日間、中国・上海新国際博覧中心で開催される。世界30か国から3,500以上の出展者が集まる本見本市は、15-16AWの最新トレンド予測のための情報を集める重要な場所でもある。
ネリーロディ・エージェンシー(NellyRodi Agency、フランス)、エレメンティ・モーダ(Elementi Moda、イタリア)、ドネガー・クリエイティブ・サービス(Doneger Creative Services、アメリカ)、井上佐知子(日本)によるインターテキスタイルのトレンド委員会は、15-16AWのトレンドを「テイスト・オブ・シュガー」「センス・オブ・アース」「フレグランス・オブ・ベリーズ」「オプティカル・カクテル」の四つに分類。出展されているファブリックを用いた展示で、そのイメージを会場に表現する。尚、今年はネリーロディ・エージェンシーが委員会を率いており、エコで機能的な素材にも注目している。
中国国内市場にフォーカスしたファブリックス・チャイナ・トレンド・フォーラムでは、スーツ、カジュアルウエアおよびプラッシュ、婦人服という三つのカテゴリーに注目し、その中で、「シンプルかつ誠実2.0」「リンキン」「プレイマスター」「超自然力」という四つのテーマに基づいた展示が行われる。
また、中国で近年テキスタイルデザインへの需要が急増しているのを受け、デザインスタジオが集まる「ヴァーヴ・フォー・デザイン」ゾーンの展示の規模は昨年よりも56%拡大。イタリア、スペイン、イギリス、オーストラリアなど、八つの国と地域から20のデザインスタジオが参加する。
昨年のデニムの成功を受けて、「ビヨンド・デニム(Beyond Denim)」スペースも25%拡大。フランスの「ネリーロディ・エージェンシー」がデザインした新ホールでは、 「プレミアム・セグメント:ゴールド・ライフ」「ファッション・セグメント:ショー・オフ・ライフ」「テクノ・セグメント:フューチャー・ライフ」「オーガニック・セグメント:コンシャス・ライフ」という四つのテーマにフォーカスし、最新のデニムトレンドを紹介するとともに、デニム製品やウォッシュ技術などを披露する。
なお、本見本市の開催と並行して、二つのイベント「ヤーン・エキスポ・オータム」および「PH バリュー」も同時開催される。