三越伊勢丹は10月1日、フランス・パリ日本文化会館内に新しいコンセプトのストア「The Japan Store ISETAN MITSUKOSHI Paris」(101 bis, quai Branly 75015 Paris パリ日本文化会館GFショップスペース)をオープンする。
ストアのコンセプトは、「ART DE VIVRE AU JAPON(=日本の芸術的生活)」。近年日本への関心が高まっているなかで、芸術に触れる機会が多い都市であろうパリから、海外顧客に向けて日本の和の暮らし方、文化、様式に根ざす“本物の日本”を、商品また商品に込められた背景を通じて日常を楽しく、豊かにするライフスタイルを提案していく。
パリ日本文化会館の1階グランドフロアに位置する同ストアの広さは約90平方メートル。デザインは建築家・田根剛が行った。フロアは常設ゾーンと、期間限定でテーマを変えアイテムを展開するポップアップゾーンで構成され、ポップアップゾーンでは10月1日から約1ヶ月、日本伝統のおもてなしの一つである“お茶”をテーマにした企画「CHABAKO(=茶箱)」が予定されている。
また、今回のオープンを記念しオープン日の10月1日には、パリ日本文化会館の3フロアをジャックし、三越伊勢丹の女性社員からなるプロジェクトチーム「ニッポニスタ(NIPPONISTA)」プロデュースによる、“お茶”をテーマにした1日限りのオープニングイベントが開催される。さらに今回のために特別にニッポニスタとタッグを組み空間演出をプロデュースするのは、映像やプロジェクションマッピングなど人々の体験をデザインする村松亮太郎率いるクリエイティブ集団ネイキッド(NAKED Inc.)だ。
イベントでは1階ストア内に、“茶室へ行くまでの客人を最初に迎える場”として、茶道の七事式の一つである「廻り花」をモチーフにし、花を挿す動作でインタラクティブに生け花を体験することができるアート作品「Ephemeral FLOWERS」が展示される。地下3階大ホールには「0 POINT FIELD 茶室」が出現。茶室をコミュニケーションとして捉え、茶道のおもてなし精神を五感で体感できるような空間となっている。さらに5階では、日仏の食のスペシャリストによるおもてなしが用意される。その他にも、セーヌ川が一望出来るテラスでは「鈴懸」のオリジナルどら焼きや最中と「一保堂茶舗」のお茶を味わえるスタンディングカフェもオープンする。