台北から新幹線こと台湾高速鐵路に乗って南下、2時間弱で高鐵の台南駅に。そこから台湾鐵路に乗り換えて台鐵の台南駅へ向かいます。太陽に近い街・台南は、陽射しが強くてかなり暑い。3月に訪れたのですが、春の台北から夏の台南へと季節までトリップしたような、そんな感覚に。長袖からTシャツに着替えて台南ぶらりです。
南国のゆるゆるした雰囲気漂う台南へ
午前中に到着したので、台南名物の牛肉湯へと向かいます。台南の永楽市場に近い「阿村牛肉湯(アーツンニュウロウタン)」へ。薄~くスライスした生の牛肉に熱々のスープをはった牛肉湯。刻みショウガと甘いタレでいただくレア状態な牛肉は、あっさりしていてスルスルと食べられます。地元の人は白ご飯と食べているようでした。名物だけあって、いろんな牛肉湯の有名店があるので、味比べするのもいいかもしれません。
あっさりしていてスルスルッと食べられる牛肉湯
小腹を満たして、日本統治時代に作られた日系の百貨店をリノベーションした「林百貨(リンバイフォ)」へ。モダンさが漂うフォトジェニックな建物、館内には昔ながらのエレベーター扉、丸い窓、アールの効いた階段など、とてもステキな空間。今では、MIT(Made In Taiwan)の中国茶やお菓子、洋服や雑貨などを扱うセレクトショップになっています。
2013年にリニューアルオープンした「林百貨」
古びた街並みや路地がおもしろい台南。老街と言われる神農街(シェンノンジェ)へ。昔ながらの街並みにカフェや雑貨屋があるエリアです。灯りに照らされた神農街の街並みは幻想的で美しく、昼だけでなく夜ぶらりもおすすめです。そのまま歩き続けて、同じく古い街並みの信義街(シンイージェ)へ。こちらもセンスあるカフェやご飯屋が路地に点在しています。昔の城壁跡の兌悦門(ドゥイユェメン)が残っていて、そこからの見た街並みは雰囲気があってとてもステキ。門そばには大きな木や小さなベンチがあるので、ちょっとひと休みを。
パパイヤミルクに冬瓜茶、おいしいコーヒーでひと休み
名所旧跡やレトロ建築、古い街並みと見どころが多い台南。どこまでも歩いてしまいがちですが、陽射しが強くて暑いのでこまめに休憩したいもの。台北編で果物ジュースについて紹介しましたが、果物の産地に近い台南でこそ果物ジュースでひと休み。民生路にある「阿田水果(アーディエンシュイグォウ)」は、ちょっとおしゃれ系の果物屋&ジューススタンドです。名物の「パパイヤミルク」は、パパイヤの優しい甘さがツボでした。
「阿田水果店」の名物。優しい甘さのパパイヤミルク
また観光名所の赤カン樓そばにある「義豐阿川冬瓜茶(イーフォンアーチュァンドングァチャ)」は、冬瓜に砂糖を入れて煮込んだ冬瓜茶の名店。冬瓜はカリウムを多く含むため夏バテにいいとか。台南にぴったりなドリンクですが、やや苦めなお味です。私はそのままの原味冬瓜茶をいただきましたが、レモン果汁が入った冬瓜檸檬は爽やかなお味で飲みやすいそうです。
おしゃれなカフェやおいしいコーヒーの店が多い台南の街。正興街の路地にある、古い建物をリノベーションした「正興カーフェイ館(チャンシンカーフェイグァン)」は、センスのいい空間でコーヒーやデザートなどを楽しめます。小さなコーヒースタンド「自信の一杯」は、サイフォンでコーヒーを淹れてくれます。屋台のような店なのに、とてもおいしい一杯をいただきました。コーヒーカルチャーがしっかり根づいているんですね。
ご当地名物“意麺”はお忘れなきように
本場でいただく意麺に感激!
台南は、私の大好きな「意麺」発祥の地(vol.1を参照)。台南に詳しい知人がすすめてくれた店へと向かいます。多くの人でごった返すロコ食堂「民生路無名意麺(ミンションルーウーミンイーミェン)」へ。薄くスライスしたチャーシューがのった意麺に辣油をかけて、ピリ辛にしたシンプル麺をいただきます。湯で加減もチャーシューもいい塩梅。スルッと食べ終えて、まだまだ足りぬと二軒目へ。西市場内の「福榮小吃店(フーロンシャオチーディエン)」は、意麺に薄切りチャーシューと甘辛く煮込んだ細切れ豚肉がのっていまた違ったおいしさ。意麺、意麺と騒いでおりますが、もんじゃ焼きやたこ焼きと同じくロコグルメのひとつ。期待しすぎは禁物です(笑)
台湾で最初に首都が置かれた台南。有名な廟や宮、安平の古跡、日本統治時代の建物など名所旧跡が数多くあります。ロコ飯ぶらりとあわせて楽しんでください。
>>【vol.1】 台北の朝ごはんから小龍包、スイーツまでローカルフードを食べ歩き
>>【vol.2】台北の朝市をぶらり。台湾に来たら必ず購入したい“乾麺”はお土産にオススメ
>>【vol.3】台北の問屋街でカフェや荒物店をぶらり。恋愛成就の神様には理想のタイプを具体的に!
>>【vol.4】台北駅から地下鉄で30分の日帰り温泉と、海辺のブックカフェをぶらり
<DATA>
阿村牛肉湯 台南市國華街3段128號
林百貨 台南市忠義路2段63號
阿田水果 台南市中西區民生路1段168號
義豐阿川冬瓜茶 台南市中西區永福路2段192號
民生路無名意麺 台南市中西區民生路2段112號
福榮小吃店 台南市國華街3段16巷25號(西市場内)
正興カーフェイ館 台南市中西區保安路41號
自信の一杯 台南市金華路3段107號
*掲載データは2017年3月のもの。詳細はお確かめください。
取材・撮影/森 有貴子
江戸と現代を道具でつないだ著書「江戸な日用品」(平凡社)が、2016年5月に台湾翻訳版「江戸日用品」(日月文化出版)として出版。自著の発売後、初めて訪れた台湾にどっぷりとはまり、それから頻繁に訪台中。台湾熱のおかげで一度挫折した中国語意欲が復活、今春は台北の大学にプチ留学も。
南国のゆるゆるした雰囲気漂う台南へ
午前中に到着したので、台南名物の牛肉湯へと向かいます。台南の永楽市場に近い「阿村牛肉湯(アーツンニュウロウタン)」へ。薄~くスライスした生の牛肉に熱々のスープをはった牛肉湯。刻みショウガと甘いタレでいただくレア状態な牛肉は、あっさりしていてスルスルと食べられます。地元の人は白ご飯と食べているようでした。名物だけあって、いろんな牛肉湯の有名店があるので、味比べするのもいいかもしれません。
あっさりしていてスルスルッと食べられる牛肉湯
小腹を満たして、日本統治時代に作られた日系の百貨店をリノベーションした「林百貨(リンバイフォ)」へ。モダンさが漂うフォトジェニックな建物、館内には昔ながらのエレベーター扉、丸い窓、アールの効いた階段など、とてもステキな空間。今では、MIT(Made In Taiwan)の中国茶やお菓子、洋服や雑貨などを扱うセレクトショップになっています。
2013年にリニューアルオープンした「林百貨」
古びた街並みや路地がおもしろい台南。老街と言われる神農街(シェンノンジェ)へ。昔ながらの街並みにカフェや雑貨屋があるエリアです。灯りに照らされた神農街の街並みは幻想的で美しく、昼だけでなく夜ぶらりもおすすめです。そのまま歩き続けて、同じく古い街並みの信義街(シンイージェ)へ。こちらもセンスあるカフェやご飯屋が路地に点在しています。昔の城壁跡の兌悦門(ドゥイユェメン)が残っていて、そこからの見た街並みは雰囲気があってとてもステキ。門そばには大きな木や小さなベンチがあるので、ちょっとひと休みを。
パパイヤミルクに冬瓜茶、おいしいコーヒーでひと休み
名所旧跡やレトロ建築、古い街並みと見どころが多い台南。どこまでも歩いてしまいがちですが、陽射しが強くて暑いのでこまめに休憩したいもの。台北編で果物ジュースについて紹介しましたが、果物の産地に近い台南でこそ果物ジュースでひと休み。民生路にある「阿田水果(アーディエンシュイグォウ)」は、ちょっとおしゃれ系の果物屋&ジューススタンドです。名物の「パパイヤミルク」は、パパイヤの優しい甘さがツボでした。
「阿田水果店」の名物。優しい甘さのパパイヤミルク
また観光名所の赤カン樓そばにある「義豐阿川冬瓜茶(イーフォンアーチュァンドングァチャ)」は、冬瓜に砂糖を入れて煮込んだ冬瓜茶の名店。冬瓜はカリウムを多く含むため夏バテにいいとか。台南にぴったりなドリンクですが、やや苦めなお味です。私はそのままの原味冬瓜茶をいただきましたが、レモン果汁が入った冬瓜檸檬は爽やかなお味で飲みやすいそうです。
おしゃれなカフェやおいしいコーヒーの店が多い台南の街。正興街の路地にある、古い建物をリノベーションした「正興カーフェイ館(チャンシンカーフェイグァン)」は、センスのいい空間でコーヒーやデザートなどを楽しめます。小さなコーヒースタンド「自信の一杯」は、サイフォンでコーヒーを淹れてくれます。屋台のような店なのに、とてもおいしい一杯をいただきました。コーヒーカルチャーがしっかり根づいているんですね。
ご当地名物“意麺”はお忘れなきように
本場でいただく意麺に感激!
台南は、私の大好きな「意麺」発祥の地(vol.1を参照)。台南に詳しい知人がすすめてくれた店へと向かいます。多くの人でごった返すロコ食堂「民生路無名意麺(ミンションルーウーミンイーミェン)」へ。薄くスライスしたチャーシューがのった意麺に辣油をかけて、ピリ辛にしたシンプル麺をいただきます。湯で加減もチャーシューもいい塩梅。スルッと食べ終えて、まだまだ足りぬと二軒目へ。西市場内の「福榮小吃店(フーロンシャオチーディエン)」は、意麺に薄切りチャーシューと甘辛く煮込んだ細切れ豚肉がのっていまた違ったおいしさ。意麺、意麺と騒いでおりますが、もんじゃ焼きやたこ焼きと同じくロコグルメのひとつ。期待しすぎは禁物です(笑)
台湾で最初に首都が置かれた台南。有名な廟や宮、安平の古跡、日本統治時代の建物など名所旧跡が数多くあります。ロコ飯ぶらりとあわせて楽しんでください。
>>【vol.1】 台北の朝ごはんから小龍包、スイーツまでローカルフードを食べ歩き
>>【vol.2】台北の朝市をぶらり。台湾に来たら必ず購入したい“乾麺”はお土産にオススメ
>>【vol.3】台北の問屋街でカフェや荒物店をぶらり。恋愛成就の神様には理想のタイプを具体的に!
>>【vol.4】台北駅から地下鉄で30分の日帰り温泉と、海辺のブックカフェをぶらり
<DATA>
阿村牛肉湯 台南市國華街3段128號
林百貨 台南市忠義路2段63號
阿田水果 台南市中西區民生路1段168號
義豐阿川冬瓜茶 台南市中西區永福路2段192號
民生路無名意麺 台南市中西區民生路2段112號
福榮小吃店 台南市國華街3段16巷25號(西市場内)
正興カーフェイ館 台南市中西區保安路41號
自信の一杯 台南市金華路3段107號
*掲載データは2017年3月のもの。詳細はお確かめください。
取材・撮影/森 有貴子
江戸と現代を道具でつないだ著書「江戸な日用品」(平凡社)が、2016年5月に台湾翻訳版「江戸日用品」(日月文化出版)として出版。自著の発売後、初めて訪れた台湾にどっぷりとはまり、それから頻繁に訪台中。台湾熱のおかげで一度挫折した中国語意欲が復活、今春は台北の大学にプチ留学も。