人々のための生きる場所を作ったリナ・ボ・バルディの展覧会。大型模型も並ぶ

2017.04.16

建築家リナ・ボ・バルディ展が5月11日まで、岡山市のCCCSCD galleryで開催中。

母国イタリアで第二次世界大戦を経て、32歳のリナは夫とブラジルへ渡る。ジャーナリストという面を持ち合わせた彼女が降り立ったのは、他民族で複雑な社会でありつつ、人々がおおらかに歌い集う喜びを持つ国だった。彼女はイタリア仕込みの合理的で繊細なモダニズム建築と、ブラジルのおおらかで土着的なダイナミズムを融合させた、独自の建築をつくり出していく。伝統や風潮に逆らい、たとえ酷評されても、リナは一貫して“人々に使われるための空間”であることを大切にしてきた。民衆のための建築と呼ばれる作品たちは、今なお多くの人たちに愛されている。

同展では、リナの作品に触れることを通じて、生きる場所をどう作っていくか、どう使っていくかを考察できる機会となる。4メートル四方の模型をはじめ大型模型4点と、図面や写真などのパネル約30点を展示する。また、4月21日17時からはレセプションが行われ、ワタリウム美術館の和多利恵津子も来廊する。

【展覧情報】
「リナ・ボ・バルディ展」
会期:4月14日~5月11日
会場:CCCSCD by cifaka
住所:岡山県岡山市北区石関町6-3
時間:平日10:00~19:00、土日祝日9:00~19:00
HEW
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