東京・渋谷にあるギャラリーナンヅカ(NANZUKA)で6月10日まで、スケートボードデッキの廃材を使って作品をつくる日本人アーティスト・Haroshiの個展「GUZO」が開催している。
Haroshiは03年より、唯一無二の彫刻作品やインスタレーションを制作するアーティスト。カリスマスケーターであるキース・ハフナゲルが手掛けるストリートブランドのハフ(HUF)とのコラボや、BATBのトロフィーを通し、現代のストリートカルチャーの深層を体現しており、ニューヨークやロサンゼルス、ロンドンなどで展覧会を行ってきた。
自身も幼少の頃からスケーターで、自室に捨てずにとってある壊れたスケートボードの部品やデッキを見て、それを素材に作品をつくることを思いついたという。様々なネットワークで協力を得て、通常は捨ててしまう使い古したデッキを集め、作品をつくっている。それは単なるリサイクルではなく、スケートボードへの愛情による救済的行為だとして、多くのストリートカルチャー周辺の人間から共感を得る要因となっている。
同展では、集めたデッキの廃材をレイヤー状に積み重ねてブロック状にし、そこから造形をつくり出すという方法で生まれた作品を発表。また、救済されたスケートデッキから生み出された20点以上もの彫像群に加え、同じく救済デッキから生まれたクォーターランプ形状のインスタレーションを発表している。
なお、同展の期間中、古デッキを寄付した方を対象に、300枚限定サイン入り特製GUZOステッカー(非売品)1枚がプレゼントされる。また、デッキ5枚以上で限定100枚のホログラムシールの追加プレゼントもある。
【イベント情報】
会期:4月22日~6月10日
会場:NANZUKA
住所:東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビル地下1階
時間:11時~19時
休廊日:日曜、月曜、祝祭日