スイスに拠点を置く、1979年創業のアウトドアブランド「バッハ(BACH)」。本格的な登山用のバックパックで名を馳せ、その高い機能性とミニマルなデザインから街使いできるバッグブランドとしても認知度を高めています。ブランドロゴと丸っこいフォルムのバックパックを見ると「ああ、コレね!」とうなずく方も多いハズ。
そんな同ブランドから日本限定でアパレルラインが登場。セレクトショップ、ジャーナルスタンダードの20周年に合わせて、繊維メーカー帝人フロンティアと手を組み、“トリプルコラボ”的なアプローチで製品化。長きに渡り追求してきた機能とデザインが詰まったアイテムが多く揃います。
アウター類はすべてパッカブル機能を備え、超軽量。またソロテックス(R)素材を使用することで、シワが元に”戻る”という形態安定性をもっているので、ガシガシ使える。そして最大の魅力は、都会の街並みになじむミニマルなデザイン。アウトドアシーンに縛られない高い“ファッション性能”をもっています。
このアパレルラインの魅力を、ファッションの世界でアクティブに活躍する2人のクリエイターが紹介。2回に分けて男女それぞれの視点から掘り下げます。初回は表参道の人気フラワーショップ、ディリジェンスパーラー(DILIGENCE PARLOUR) 代表の越智康貴さんに聞きました。
ディリジェンスパーラー・越智康貴氏
アウター(2万7,500円)/バッハ
ーーまずは、着用してみて率直な感想をお願いします
シルエットがとてもきれいですね。流行りのスポーツMIXの着こなしにも合うだろうし、街着としていろんなアイテムと合わせてみたいです。このセットアップで店頭に立ってたら、洒落て見えるでしょうね。
ーー機能という意味では、花屋のお仕事にも合うような気がします
軽くて、持ち運びができるという点はとても助かります。花屋と言ってもシチュエーションがいろいろあるんです。仕入れに行って、店頭に立って、配達して、打ち合わせに行って。特に、市場に仕入れに行くと、帰りには“ボロ雑巾”みたいに汚れてしまうんです。大きな花束やダンボールを抱えて、動き回らなければならないので。これは素材も丈夫だし、水にも強い素材なので、頼りになりそうですね。
パンツ(2万円)/バッハ
ーー半袖のセットアップはより動きやすそうでした
とても軽くて、着用感をあまり感じず、ノンストレスで過ごせました。あと、シャカシャカとした素材がこすれ合う音ってこちらのテンションもアクティブに上げてくれますよね。これで皇居ランとかかっこいいだろうな(笑)。
また、グレイとかブラックのカラーリングも、花の色を引き立ててくれます。さっき着ているときに水汚れが付いたのですが、サッと拭くだけで汚れが落ちたので、お手入れも簡単にできそうですね。
トップス(1万8,000円)/バッハ
ーー越智さんは普段どのような着こなしが多いですか?
自分では、異なった素材やデザインを合わせるという着こなしをよくします。丸いデザインと、幾何学的なデザインを掛け合わせてみたり、化繊と天然素材のアイテムをミックスさせたり。化繊のアイテムは過度なデザインだと合わせるのが難しい。これはシンプルなデザインだから、合わせやすそうです。
ーー誰かに見せるファッションも重要ですけど、着ている自分にどう作用するかも大事ですよね
色も落ち着いたトーンで、デザインもシンプル。だから着ている人の個性みたいなものを引き立ててくれると思います。ファッションの世界で働く人に限った話ではないのですが、前述したように、服が気分を高めてくれるというのはとても大事だと思います。
トップス(1万8,000円)、ボトムス(1万8,500円)、キャップ(8,000円)/バッハ
アクティブな日常を過ごしながらも、ちゃんと魅せたいーー。機能性とファッショナブルなデザインを高い次元で両立させるバッハのアパレルラインは、そんなファッション好きの“わがまま”を叶えてくれるものなのかも知れません。
<プロフィール>
越智康貴
文化服飾専門学校卒業後、某百貨店の花屋を経て、フリーランスのフローリストとして活動。2011年にDILIGENCE PARLOUR(ディリジェンスパーラー)をオープン。現在は表参道ヒルズに店舗を構える。ファッション誌のみならず、セレクトショップやギャラリーなどでもフラワーデザインも手掛けている。
<取材協力>
DILIGENCE PARLOUR
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ地下1階
電話:03-6434-7826
営業時間:11:00~20:00
【お問い合わせ】
帝人フロンティア株式会社 衣料営業企画部
電話:03-6402-7025
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