「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、デジタルクリエーティブカンパニー「パーティー(PARTY)」「AID-DCC」と組み、新たなプロジェクト「フォーカス:ライフギア(FOCUS: Life Gear)」を始動した。
「FOCUS: Life Gear」は、電波を遮断するテキスタイルを用いたファッションコレクション。携帯電話やソーシャルメディアなど情報の波から身を守ることを企図。いつでも人と繋がれる利便性をもたらす携帯端末だが、リアルな会話や出会いなどの大切なことをおろそかにさせがちな面に着目したという。ネットや携帯から簡単に自分を切り離してリアルな暮らしにフォーカスできるライフスタイルを提案したいという点から、プロジェクトはスタート。
ウエアはレーザーカットやシームレス縫製によって作られ、情報の“嵐”から身を守るという観点から「アウトドア・ギア」や「プロテクション」を意識したデザイン。シースルーの遮断材製ポケットに携帯端末を入れるとすぐに電波を遮断し、インターネットや電話の通信をブロックする。
カナダのトロントファッションウィークに合わせて出現したポップアップギャラリーにてローンチされ、今後は日本での展開も視野に入れる。衣服の他に、コンセプトビデオやメイキング映像、ウェブサイトではソーシャルメディア中毒度を診断するコンテンツも同時発表。映像を手掛けたのはディレクター兼アニメーターの伊東玄己(いとう・げんき)。
本プロジェクトはトライデントガムのキャンペーンの一環。ガムを噛むことで集中力を高め充実した1日を過ごすのと同様、フォーカスの衣服を着用することで過剰な情報から身を守り大切なものに意識を向けるというコンセプトが、本コレクションに反映された。