神奈川県厚木市に、複合施設「アミューあつぎ」が4月26日グランドオープンした。同施設は東急不動産SCマネジメントが、旧「厚木パルコ」(厚木パークビル)を取得した厚木市よりテナント誘致等支援業務を受託し、商業ゾーンの運営を行う。
館内は、地下1階から4階まで約20店舗を構えた商業ゾーンと、5階から9階までの公共施設「あつぎ市民交流プラザ」で構成。地下1階には、バラエティーショップ「ダイソー」、1階には三越伊勢丹グループの編集ショップ「エムアイプラザ(MI PLAZA)」、キッチン・トラベル・トレッキングの販売店「カーサ・リコ富岳登山店」などがあり、2階のバラエティー雑貨・衣料品フロアには、生活雑貨店「ネイビーストア(NAVY STORE)」が出店。3階はホビー&ライフスタイルをメインとしたフロアで、手芸雑貨「ユザワヤ」や北欧インテリアショップ「オーケイ(OKEY)」が出店している。4階はフロア全体を総合リユースショップ「ブックオフ プラス(BOOKOFF PLUS)」が占める。
東急不動産SCマネジメントの中西泰志氏は、「あまり大きくない建物のため、主婦がふらりと立ち寄って気軽に買い物を楽しめるようなショップ構成にした。隣接するイオンとも買い回りができるよう企図している。いちばんの見どころはやはり『エム アイプラザ』だ」と語った。
1階に位置する「エムアイプラザ」は、ホワイトカラーをベースにした店内にグリーンを飾った爽やかな空間で、入店がしやすいよう広く開口が取られている。30代後半から60代の主婦層をターゲットに、食品、生活雑貨、衣料品を、約4,000点取り扱う。紳士服はシャツやネクタイ、ベルトなどを置き、面積の広い婦人服コーナーでは、トータルコーディネートでアイテムがそろう。三越伊勢丹オリジナルブランドの「ビーピーキューシー(BPQC)」はベーシックなカットソー類やバッグ、シューズをラインアップ。タオルや食器を置いたギフトコーナーも設置。食品は神奈川県の菓子類の他、三越オリジナルの食品も並ぶ。各コーナーはブラックボードを用いて商品を見やすくし、MDを週ごとに変え“毎日来ても飽きない”場所を目指す。またコーヒー(120円)を飲むことができる休憩スペースも設えた。
「全国で6店舗目の出店となる同店は、地場のものに特化しているのが最大の特徴。食材など神奈川県のものをメインに集めた。百貨店の名店や地方の主力メーカーも仕入れており、ちょっとしたギフトにもぴったりのものがそろう。旧厚木三越の高齢のお客様も楽しめ、更に若い方にも来店してもらえるよう価格帯を下げ、バラエティーに富んだ商品ラインアップにした」とエム アイプラザ担当者は話す。
グランドオープン初日には、エムアイプラザは40代から60代までの顧客で賑わいを見せた。エム アイプラザ店長によれば、特に地元の洋菓子コーナーが人気で、「鎌倉紅谷」のクルミッ子切り落とし(1,200円)や「鎌倉ニュージャーマン」のかまくらロール(800円)は完売したという。また、エムアイプラザのオープン初日売り上げは、目標比105.7%であったという。
同施設は厚木市制60周年カウントダウン事業として、週末や祝日に、お笑いや音楽のライブ、落語、トークショーなど様々なオープニングイベントを開催する予定。