4月14日は大友克洋の誕生日です

2014.04.14

漫画家の大友克洋は1954年4月14日生まれ。宮城県出身。息子はイラストレーターのSHOHEI。

幼少の頃より手塚治虫の作品を見て育ち、73年に漫画家デビュー。79年、自選作品集『ショートピース』を刊行した。作品ではしばしば風景だけが大写しにされたコマが続けて描かれているが、“風景だけで何かを語らせる”方法はそれ以前の漫画にはない手法であった。さらに、大友のデッサン力、写真映画の影響を受けた表現方法は、以後の漫画界に大きな影響を与えた。

82年より、近未来の日を舞台に超能力を手にした少年が凶暴化して東京を混乱に陥れるSF作品『AKIRA』の連載を開始。88年には10億円の製作費を掛けて同作を映画化。声を先に収録する「プレスコ」の採用、現代音楽の集団「芸能山城組」の起用など、音響や音楽の演出でもこだわり抜いた同作は世界中で大ヒットし、日本アニメムーブメントの先駆けとなった。

その後も、『MEMORIES』(95年)、『スチームボーイ』(04年)などの話題のアニメ映画を次々と発表したのに加え、07年に漆原友紀の『蟲師』を実写映画化。ちなみに05年には、フランス政府から芸術文化勲章シュバリエを授与されている。

マンガ家デビューから40周年を迎えた昨年には、劇場最新作『SHORT PEACE』が公開された他、紫綬褒章を受章。更に「コム デ ギャルソンCOMME des GARCONS)」のDMアーティストに起用され話題となった。今年2月、これまで大友がかかわったあらゆるポスターを集めた作品集『POSTERS OTOMO KATSUHIRO×GRAPHIC DESIGN』が出版された。
Maki Ushitora
  • 大友克洋
  • 夢の対面を果たしたギレルモ・デル・トロ監督(右)と大友克洋監督(中央)。菊地凛子(左)も飛び入り参加
  • AKIRA
  • スチームボーイ
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