古き良きを重んじるパリジェンヌの精神は、ファッションだけでなくライフスタイルにも表れている。アパルトマンを覗くとアンティーク家具とハンドメイドの陶器で彩られ、自然素材のリネンを使ったタオルやベッドシーツが定番。日本でも人気のライフスタイルブランド「メルシー」や「アスティエ・ド・ヴィラット」も変わらず定評ながら、パリには新たなショップが続々とオープンし話題を呼んでいる。“今”のパリの生活が垣間見えるような、ライフスタイルストアや大型百貨店、歴史ある蚤の市の様子をお届け。
今最もパリで話題のブティックといえば、昨年6月にパリ6区にオープンした「マラン・モンタギュ(Marin Montagut)」。イラストレーター&オブジェクリエイターのマラン・モンタギュが手掛けたオリジナルの食器やオブジェ、アクセサリーを展開している。ブティックはかつて、椅子の張り替えなどを行う家具のアトリエだった場所で、店内には新旧ミックスの空間が広がる。
マランがペイントを施したグラスやプレート、パフュームキャンドル、グリーティングカード、クッションやスカーフなどが所狭しと並べられた店内は、まるでおもちゃ箱の中にいるようなワクワク感を与えてくれる。カラフルでヴィンテージ調なマランのイラストは、どこか懐かしさと温かみを宿し、使うほどに愛着が湧きそうな品々。
淡いグリーンに染まった店内で商品をディスプレイする家具は、マランがフランスの各地で見つけてきたという、昔の商店で使用されていた古いテーブルや棚。時代を感じさせる家具とアンティーク風のオブジェをミックスさせるのがフランスらしい手法。パーソナライズサービスも設けており、マランが店内で手書きの文字やイラストを描いてくれる。好奇心と乙女心を掻き立てる、イラストレーターのセンスが光るブティックが誕生した。
今年6月に再オープンを果たした「サマリテーヌ百貨店」。1870年創業の歴史ある百貨店は、2005年より建物の老朽化、安全性の問題で閉鎖していたが、大規模な改修工事により再び扉が開かれた。ルーブル美術館やノートルダム寺院からも程近い、ポン・ヌフの目の前に位置しており、ローカルと観光客にとって利便性の高い立地。
見所は、歴史を感じるアール・ヌーヴォーの華麗な階段と最上階のフレスコ画。店内には600ブランドの商品が並び、カフェ、キャビア・バー、有名シェフが交代でメニューを監修するレストランと飲食店が12軒あり、地下にはスパ施設も併設されている。
ラグジュアリーブランドのショップインショップだけでなく、新進気鋭の若手ファッションブランドもセレクトされており、幅広い年齢層を対象した百貨店というイメージ。地下のコスメティックフロアは欧州最大規模で、フランスでは「サマリテーヌ百貨店」でしか取り扱われていない国外のブランドも多数。特に、オーガニック系のコスメブランドを集めた“Beauté Pure”のコーナーがパリジェンヌの間で人気のよう。ファッションからコスメ、アートまでそろう、生まれ変わった百貨店がパリの新名所として仲間入り。
クリニャンクール蚤の市
新しいショップのオープンによりパリの街が変化し続ける一方で、何百年と変わらない商店もある。その代表格が「蚤の市」。パリで最大規模を誇る「クリニャンクール蚤の市」は、毎週末ローカルと観光客で大賑わい! 世界各国のインテリアデザイナー、アーティスト、骨董商が集結し、約2,500の商店が軒を連ねる。
可愛らしい雑貨や手芸品、陶器や古着などさまざまな種類のアンティーク品が並んでおり、物との一期一会の出会いが詰まった場所。骨董品としての価値が高いものもあれば、安価で高品質な品物も多く、宝探しのようにお目当の逸品を見つける楽しみは、普通の商店にはない「蚤の市」の最大の魅力。
ヴァンヴ蚤の市
パリの南に位置する「ヴァンヴ蚤の市」では、日用雑貨や衣料品、キッチングッズが多いことから、クリニャンクールよりもローカルに人気のスポット。
物を大切に長く愛用する文化や、歴史を重んじる姿勢など、フランスに根付く精神が一番感じられる場所かも。週末だけ開かれる「蚤の市」は、ローカルにとって日常の一部であり、顔見知りの人々と集う憩いの場でもある。どんなにパリの街並みが変化しても、「蚤の市」は変わらずこれからもずっと愛され続け、ますます歴史を刻んでいくはず。
「マラン・モンタギュ」
今最もパリで話題のブティックといえば、昨年6月にパリ6区にオープンした「マラン・モンタギュ(Marin Montagut)」。イラストレーター&オブジェクリエイターのマラン・モンタギュが手掛けたオリジナルの食器やオブジェ、アクセサリーを展開している。ブティックはかつて、椅子の張り替えなどを行う家具のアトリエだった場所で、店内には新旧ミックスの空間が広がる。
マランがペイントを施したグラスやプレート、パフュームキャンドル、グリーティングカード、クッションやスカーフなどが所狭しと並べられた店内は、まるでおもちゃ箱の中にいるようなワクワク感を与えてくれる。カラフルでヴィンテージ調なマランのイラストは、どこか懐かしさと温かみを宿し、使うほどに愛着が湧きそうな品々。
淡いグリーンに染まった店内で商品をディスプレイする家具は、マランがフランスの各地で見つけてきたという、昔の商店で使用されていた古いテーブルや棚。時代を感じさせる家具とアンティーク風のオブジェをミックスさせるのがフランスらしい手法。パーソナライズサービスも設けており、マランが店内で手書きの文字やイラストを描いてくれる。好奇心と乙女心を掻き立てる、イラストレーターのセンスが光るブティックが誕生した。
「サマリテーヌ百貨店」
今年6月に再オープンを果たした「サマリテーヌ百貨店」。1870年創業の歴史ある百貨店は、2005年より建物の老朽化、安全性の問題で閉鎖していたが、大規模な改修工事により再び扉が開かれた。ルーブル美術館やノートルダム寺院からも程近い、ポン・ヌフの目の前に位置しており、ローカルと観光客にとって利便性の高い立地。
見所は、歴史を感じるアール・ヌーヴォーの華麗な階段と最上階のフレスコ画。店内には600ブランドの商品が並び、カフェ、キャビア・バー、有名シェフが交代でメニューを監修するレストランと飲食店が12軒あり、地下にはスパ施設も併設されている。
ラグジュアリーブランドのショップインショップだけでなく、新進気鋭の若手ファッションブランドもセレクトされており、幅広い年齢層を対象した百貨店というイメージ。地下のコスメティックフロアは欧州最大規模で、フランスでは「サマリテーヌ百貨店」でしか取り扱われていない国外のブランドも多数。特に、オーガニック系のコスメブランドを集めた“Beauté Pure”のコーナーがパリジェンヌの間で人気のよう。ファッションからコスメ、アートまでそろう、生まれ変わった百貨店がパリの新名所として仲間入り。
「蚤の市」
クリニャンクール蚤の市
新しいショップのオープンによりパリの街が変化し続ける一方で、何百年と変わらない商店もある。その代表格が「蚤の市」。パリで最大規模を誇る「クリニャンクール蚤の市」は、毎週末ローカルと観光客で大賑わい! 世界各国のインテリアデザイナー、アーティスト、骨董商が集結し、約2,500の商店が軒を連ねる。
可愛らしい雑貨や手芸品、陶器や古着などさまざまな種類のアンティーク品が並んでおり、物との一期一会の出会いが詰まった場所。骨董品としての価値が高いものもあれば、安価で高品質な品物も多く、宝探しのようにお目当の逸品を見つける楽しみは、普通の商店にはない「蚤の市」の最大の魅力。
ヴァンヴ蚤の市
パリの南に位置する「ヴァンヴ蚤の市」では、日用雑貨や衣料品、キッチングッズが多いことから、クリニャンクールよりもローカルに人気のスポット。
物を大切に長く愛用する文化や、歴史を重んじる姿勢など、フランスに根付く精神が一番感じられる場所かも。週末だけ開かれる「蚤の市」は、ローカルにとって日常の一部であり、顔見知りの人々と集う憩いの場でもある。どんなにパリの街並みが変化しても、「蚤の市」は変わらずこれからもずっと愛され続け、ますます歴史を刻んでいくはず。