銀座エリア最大の商業施設となるギンザ シックス(GINZA SIX)が、いよいよ4月20日にオープンする。14日には、メディア向け内覧会が行われ、その全貌が公開された。FASHION HEADLINEでは、衣・食・美といった異なるジャンルからの視点で、全7本の連載にて徹底的に大解剖を行う。
■圧倒的旗艦店、“世界初”シャネルの自販機も設置されたファッション・ビューティエリア
■日本最大フェンディ旗艦店が誕生、世界初ファーウエアのメイド・トゥ・オーダー
■グルメパトロール《1》地下2階で見つける手土産やホームパーティーの新定番
■グルメパトロール《2》地下2階はお弁当&テイクアウトランチの宝庫
■グルメパトロール《3》充実の肉料理に、予約が取れないあの店まで6・13階フロアに大集結
■グルメパトロール《4》日本初ガレットや蘇る100年前の喫茶...ひと息つけるカフェ処5選
ギンザ シックスは、松坂屋銀座店跡地を含む2街区(銀座6丁目10番、11番)の大規模再開発プロジェクトとして、約1.4ヘクタールを一体的に整備し、述床面積約148,700平方メートル、敷地面積約9,080平方メートルとなる銀座エリア最大の多用途複合施設として誕生。基本設計と外観デザインは、ニューヨーク近代美術館新館や、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館・丸亀市立図書館を手掛けた谷口吉生が担当し、ファザードの「ひさし」と「のれん」をイメージしたデザインで、どちらも伝統的な日本の形式を演出する。
フロアの構成は、地下6階から地上13階まで。地下3階には、東京・渋谷の松濤に2015年3月まであった能楽最大流派である観世流の拠点「観世能楽堂」が移転。能面、能装束、源氏物語などの国文学、伝統的な音楽などのエッセンスが詰まった劇や、地域の様々なイベントが開かれる他、災害発生時には、帰宅困難者の一時滞在スペースとして活用する。
1階には国内外からの施設利用者に向けた観光拠点として、銀座のマップなどが手に入る観光案内や外貨両替、手荷物一時預かり、宅配、お土産もそろうコンビニなどを集約させた「ツーリストサービスセンター」が設置され、三原通りには“銀座の玄関口”となるように、観光バス乗降所も設けられた。
さらに、高さ約53メートルの最上階13階には、桜や楓、松などの樹々を植え、都会の中で自然を感じられる屋上庭園「GINZA SIX ガーデン」が完成。その他、商業施設が地下2階から6階までと13階の一部スペースに展開、7階から12階及び、13階の一部はオフィスとなる。
同施設の商業部分には、241店舗が出店する。中央通りに面する路面店には、ディオール(Dior)の「ハウス オブ ディオール(House of Dior)」、セリーヌ(CELINE)、サンローラン(SAINT LAURENT)、ヴァレンティノ(VALENTINO)、フェンディ(FENDI)、ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)といったブランドが軒を連ね、世界の最新トレンドが体感できる店舗ラインアップ。そのうちの半数以上の122店舗が旗艦店となる。また、銀座に初出店する81店舗や、蔦屋書店が初めてアート書店に特化した業態に取り組むなど、新業態店舗が65店集結した。
さらに、館内各所に散りばめられた、世界的に活躍する注目のアーティストやクリエイターとのコラボレーションによる作品にも注目してほしい。森美術館館長である南條史生の監修による施設の中心部にある大きな吹き抜けは、巨大なアート空間となる。オープニング展示は、前衛芸術家の草間彌生による『南瓜』のインスタレーション。その他、館内2ヶ所にある高さ約12メートルの壁面には、植物学者兼アーティストでありパトリック・ブラン(Patrick Blanc)による日本に生息する固有種の植物を織り交ぜたアート作品を、もう一方には、プログラミングによって24時間365日変化する映像作品を、ウルトラテクノロジスト集団であるチームラボ(team Lab)が手掛ける。