フランス料理家のピエール・ガニェール（Pierre Gagnaire）は1950年4月9日生まれ。フランス・ロワール県アピナック出身。

68年からレストラン「タント・アリス」で、73年からインターコンチネンタル・ホテルなど、数々の有名店で修行を続ける。76年に父の経営するレストラン「ル・クロ・フルリー」で働き、翌年に店を引き継ぎ、ミシュラン一つ星を獲得した。

81年にレストラン「ピエール・ガニェール」をオープンし、86年に二つ星を獲得。92年に店舗を移転し、ミシュラン三つ星を獲得した。しかし、96年に破産によりミシュランへ星を返上し、サン＝テティエンヌの店は閉店してしまう。同年、知人の出資を得てパリ8区のホテル「ロテル・バルザック」に「ピエール・ガニェール」を開店。98年にミシュラン三つ星に返り咲いた。

01年からは、フランスの物理化学者エルヴェ・ティスと協力し、「分子ガストロノミー」という科学の考えを取り入れた新しい料理法に取り組んでいる。現在はロンドンの「スケッチ」、パリの「ガヤ」、香港の「ピエール・ア・香港」など、全世界でレストランを経営。日本では2010年に、ANAインターコンチネンタルホテル東京内に「ピエール・ガニェール東京」がオープンした。