建築家の黒川紀章は1934年4月8日生まれ。愛知県出身。
57年に京都大学工学部建築学科卒業後、東京大学大学院工学研究科へ進学。西山卯三や丹下健三に師事した。在学中に株式会社黒川紀章建築都市設計事務所を設立。59年に、社会の変化や人口の成長に合わせて有機的に成長する都市や建築を図る「メタボリズム」を提唱した。
代表作に、世界初のカプセルホテル・中銀カプセルタワービル(72年)や大阪万博のパビリオン、国立新美術館(06年)などがある。78年に毎日芸術賞、89年にフランス芸術文化勲章、06年に文化功労者などを受賞している。
07年に政治活動もスタートし、同年の東京都知事選と参院選に出馬。いずれも落選だったが、メディアへの露出が増えたことで話題となった。しかし、参院選出馬のわずか2ヶ月後に73歳で死去した。