資生堂は4日、本社社屋「資生堂銀座ビル」(東京中央区銀座7-5-5)のオープンに伴い、杮落としイベントとして、同ビル3階花椿ホールにて荒木飛呂彦による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』をモチーフとしたビューティー写真展をスタートした。9日まで。
会場には正面奥に集合写真、左右壁面に1体ずつの大写真が飾られる。壁面向かいにはタブレット端末を置き、着想となったキャラクターの漫画ページが表示される。
モチーフとなったのは18体のキャラクター。4部「ダイヤモンドは砕けない」から東方仗助、岸辺露伴、音石明、5部「黄金の風」からジョルノ・ジョバァーナ、ブローノ・ブチャラティ、レオーネ・アバッキオ、ジャン=ピエール・ポルナレフ、グイード・ミスタ、リゾット・ネエロ、メローネ、セッコ、ディアボロ、6部「ストーン・オーシャン」から空条徐倫、エルメェス・コステロ、フー・ファイターズ、ウェザー・リポート、7部「スティール・ボールラン」からブラックモア、ファニー・ヴァレンタイン大統領が再現された。首から上は全部ヘアとメイクで表現。フードや帽子などもすべて“髪”だ。また、スタイリングは劇中の雰囲気を踏襲しつつ、オリジナルのアクセントが加えられている。
制作を行った資生堂ビューティートップスペシャリストの原田忠(はらだ・ただし)氏は、「荒木先生はジョジョ以前の『バオー来訪者』からのファン。先生の作品もファッションから影響を受けている部分があると思う。それをまたファッションに戻したらどうなるのかと考えた。キャラはヘアメイク、スタイリングとして表現して面白いと思うものをセレクトしている。イタリアが舞台だけあってファッショナブルな5部が多くなった」
ジョジョと言えば「ジョジョ立ち」と呼ばれる特有なポージングがあるが、写真ではそれ以外のポーズも取られている。「初カットはジョジョ立ちで撮ったが、あとはモデルさんにお任せ。一番ファッションとして格好いいものを選んだ。撮影中にインパクトがあったのはセッコ。あと、ブラックモアもヤバいと思った。でも一番のお気に入りは岸辺露伴。髪を流して、ストーンとシンプルに立っている表情がいい」。露伴はスタイリングも劇中とはかなり違うクールな印象だ。
「キャラクターの背景など記号を入れつつファッションとしている。見ていただく方には様々な意見があるかもしれないが、愛情をこめているのが分かると思う」と嬉々と話す原田氏。最後に好きな部を聞くと、意外な答えが返ってきた。
「実は2部が一番好き。でも今回は再現できなかった(笑)。カーズとかやってみたい。彼の顔を覆っているスカーフを全部髪の毛で再現できたら面白い。4年後はジョジョ30周年だから、カーズを含めて30体作ろうかな」
と、ジョジョ愛を迸らせた。
【イベント情報】
「Japan Original Beauty―企業広告『わたしの開花宣言』シリーズと『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボレーションによるヘア・メーキャップ作品展示―」
会場:花椿ホール
住所:東京中央区銀座7-5-5資生堂銀座ビル3階
会期:10月4日(11:00から16:30)、5日から7日(11:00から19:00)、8日(11:00から20:00)、9日(11:00から17:00)※全日とも最終入場は閉場30分前まで
入場無料