建築家のザハ・ハディド(Zaha Hadid)は1950年10月31日生まれ。イラク・バグダード出身。現在はロンドンを拠点に活動している。
ベイルートのアメリカン・ユニバーシティで数学を学んだ後、72年に家族で渡英。ロンドンの英国建築協会付属建築専門大学で建築を学び、77年に卒業した。その後、オランダ人建築家のレム・コールハース(Rem Koolhaas)の下で働き、80年に独立した。
83年に行われた建築設計競技で、建築家の磯崎新の推薦により一等を獲得。実現不可能な設計案であったが、この作品で彼女の名が一躍有名になる。80年代にはハーバード大学やイリノイ大学で教鞭をとるなど活躍していたが、十数年間は実現に至った建築はなかったため「脱構築主義建築家」として知られている。93年のドイツのヴィトラ消防署が、彼女にとって実際に建設された初のプロジェクトとなった。
他に、2010年五輪のために建築されたロンドンのアクアティクスセンター、ローマの国立21世紀美術館(MAXXI)、中国の広州オペラハウス等を設計。日本国内で彼女が手掛けたのは現在「ニール・バレット(Neil Barrett)」青山店のみ。新国立競技場のコンペで最優秀賞を受賞しており、東京オリンピックに向けて、2019年竣工を目指している。
ファッション関連では今年9月に、彼女が設計したミラノの「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」がオープン。11月には「ユナイテッドヌード(UNITED NUDE)」とのコラボレーションシューズの発売も決定している。