メルセデス・ベンツ・ファッション・ウィーク東京2014年春夏(Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2014S/S)では、経済産業省が主導するクールジャパン施策「クールジャパンの芽の発掘・連携促進事業(海外情報発信事業)」の一環として、海外からゲストブロガーを招聘した。スージー・ロウ(Susie Lau)、トミー・トン(Tommy Ton)、フィル・オー(Phil Oh)の3人が、ファッションショーの他、展示会場やショールームなども訪れた。
17日昼にインタビューに応じた3人は、その時点までにコレクションを発表したブランドの中では、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「まとふ(matohu)」「ミントデザインズ (mintdesigns)」などを評価。展示会形式で発表したブランドでは、全員が「フェノメノン(PHENOMENON)」を挙げた。
ロンドン在住のライター兼エディターで、ブログ「Style Bubble」を主宰するスージーさんは、「メルセデス・ベンツ・ファッション・ウィーク東京に来るのは2回目だが、まとふはユニーク。『ラマルク(LAMARCK)』も今後に期待できそう。オフスケジュールではミントデザインズとアンリアレイジが素晴らしかった。アンリアレイジは21世紀の新しいジェネレーション。日本のこれからのファッションをリードするデザイナーの中でも、『コムデギャルソン(COMME DES GARCONS)』や『ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)』が生み出した日本ファッションの伝統を最も引き継いでいるデザイナーだと思う。『リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)』『ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)』も他の国では見ることができない東京らしいコレクションだった」とコメント。また、「展示会も面白かった。『ジーヴィージーヴィー(G.V.G.V.)』 やフェノメノンのほか、『マメ(mame)』などのコレクションを見て東京の全体像を把握することができた」と話した。
1年ぶり2回目の来日となった「JAK&JIL」のトミーは「コレクションだけでなく、展示会やショー会場に集まる人のファッションを見るのも楽しい。アンリアレイジのコレクションはとてもエキサイティングだった。ミントデザインズや『ドレスドアンドレスド(DRESSEDUNDRESSED)』もよかった。展示会については、「残念だったのは、ファッションウィーク以外の時期に展示会をするブランドがあるということ。これでは海外から来ても展示会を見ることができない。展示会もファッションウィークの期間中に集約した方がいい。また、フェノメノンがショーをしなかったのはとても残念だ。国や民間が支援することで、人気ブランドがショーを続けることができるような体制を作ることができればいいと思う」と指摘した。
「Street Peeper」のフィルは、「東京にファッションウィークの時期に来日したのは初めてだが、来るのは15回目で、いつも着ている服もほとんど日本のブランド。東京ファッションウィークはとても楽しい。映像では味わえない空気を感じることができたし、展示会に行くことで海外では見ることができないブランドの全体像を掴むことができる。面白かったのは、まとふ、ミントデザインズ、 アンリアレイジ。展示会ではフェノメノンや『サスクワッチファブリックス(Sasquatchfabrix.)』がよかった。ショーをやっていないブランドやショップも力を持っている」と話した。