カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)は1943年10月22日生まれ。フランス・パリ生まれ。
両親も姉も皆俳優で、彼女自身も10代の頃から映画に出演。1964年、ミュージカル映画『シェルブールの雨傘』がカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したことで世界的なスターとしての地位を獲得。92年、『インドシナ』で米アカデミー賞主演女優賞にノミネート。98年、『ヴァンドーム広場』でヴェネツィア国際映画祭女優賞を受賞している。
私生活では、63年に映画監督ロジェ・ヴァディム(Roger Vadim)との間に息子を儲けたが結婚はしていない。65年には写真家デビッド・ベイリー(David Bailey)と結婚したが、72年に離婚。その後、俳優のマルチェロ・マストロヤンニ(Marcello Mastroianni)との間に娘も儲けたが、結婚はしなかった。
ファッションブランド「イヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent)」のアイコン兼顧客としても有名で、香水や化粧品の広告モデルにたびたび起用されている。サンローランは、彼女が出演した映画『昼顔』で衣装を手掛けた。ちなみに同作で履いている靴は「ロジェ・ヴィヴィエ(Roger Vivier)」。また今年6月に『シェルブールの雨傘』がデジタル修復され、世界各国で上映された。本作をフィーチャーした「ケイタマルヤマ」からは、彼女をミューズとしたオリジナルコートが登場している。
更に、生誕70周年を記念して「スクリーン・ビューティーズVol.2カトリーヌ・ドヌーヴ」が11月16日より新宿ピカデリー他、全国の劇場で上映される。デジタルリマスター版で蘇ったのは『シェルブールの雨傘』、『恋のマノン』(67年)、『暗くなるまでこの恋を』(69年)の、ドヌーヴ主演3作品。