「アトウ(ato)」は10月16日、14SSコレクションを発表した。デザイナーは松本与。テーマは前回から続く、構成、組み立てを意味する「COMPOSITION」。
3ピースをメインに披露。しかし完全なフォーマルスタイルではなく、アイテムや素材、色などで崩した。色はメンズクロージングのクラシックカラーであるネイビーとグレーが主。しかしインナーのシャツやニットの裾に鮮やかなカラーラインが入れられ、アクセントとされた。このモチーフは様々なアイテムに展開。カラーベルトも腰から斜めに掛けられ、スタイリングにも反映されている。靴底からも歩く度にネオンカラーがのぞく。靴は一見オックスフォードに見えるが、足が入りやすいようサイドにゴムが用いられたスリップオン。
Vゾーンが深いアトウだが、今回ジレやカーディガンは胸元近くの1ボタンのみで留められた。ハイポイントにボリュームを出し、以下を開けることで軽さを狙ったという。
「今3ピースを新しく感じている。でも完全に新しいものというより、メンズのワードローブの根っこにつながっているものにしたかった。今はソーシャルネットワークなどでつながりが重視される時代。コスチュームではなく周りに認められる服、生活に入っていく服を作りたい」と松本。