「ドレスキャンプ」が14SSコレクションを10月15日に発表した。テーマは、デザイナーの岩谷俊和が想像する「ニューワールド(NEW WORLD)」。東京スカパラダイスオーケストラによるアッパーでエスニックな旋律のBGMに乗ってショーがスタートした。
ヴィヴィッドカラーの多色使い、バロック柄やアニマル柄、大振りのネックレス、メタリックプリントやエナメルなど、パンチの効いたデザインは健在。ジップアップブルゾンやスウェットパーカー、ジャージーなどスポーツウエアは岩谷の復帰第1弾コレクションから続く「ロット(Lotto)」とのコラボレーションで、デニムシリーズは「リー(Lee)」、カラーダイヤモンドのジュエリーは「エヴァンジェリスタ」とのコラボ。
ウィメンズのドレスは、アニマル柄のサテン地や花柄のシフォン、レースなどを使用し、ラッフルを重ね、ドレープを用いたロマンティックなデザインだが、足元は厚手のソックスにピンヒールサンダルを合わせてスポーツテイストをミックスした。
終盤は、アーティストのマッドサキ(MADSAKI)の作品である鼻血を出したスマイルマーク”ハピネス・オーバードース(HAPPINESS OVERDOSE)”をモチーフにしたパジャマ風セットアップやワンピース、スーツなどブラックユーモア溢れるフォーマルスタイルを披露。モデルには冨永愛も登場した。
「"既存のスマイルマークに一工夫するだけでアートになるのか?"というMADSAKIの挑戦的なコンセプトは、今の自分のモノづくりの姿勢にもつながる。ドレスにスポーツをミックスしたり、寝間着っぽいものをドレスに仕立てたりなどといった価値観の変化球を“NEW WORLD”というテーマに込めた。海外のコレクションには到底出てこなさそうなイメージにすることを意識した」と岩谷は説明。「ドレスキャンプのデザイナーに復帰して3シーズン目を迎え、新しいスタッフとのコミュニケーションが噛み合って来た」と語る。