作家のオスカー・ワイルド(Oscar Wilde)は1854年10月16日生まれ。アイルランド・ダブリン出身。
医師の父と、詩人として活躍していた母の間に生まれる。1864年に北アイルランドの王立学校に入学し、71年に古典語の最高賞を受けて卒業。奨学金でダブリン大学トリニティカレッジに進んだ。20歳の時にオックスフォード大学モードリンカレッジに進学し、評論家のジョン・ラスキン(John Ruskin)やウォルター・ペイター(Walter Pater)の元で「ルネッサンス」を学んだ。
78年に長編「ラヴェンナ」を刊行し、同時にオックスフォード大学を主席で卒業した。83年頃からパリで活動するようになり、84年にはコンスタンス・ロイド(Constance Lloyd)と結婚し、2男を儲けている。87年に雑誌「婦人世界」の編集者として社交界で有名になり、91年に16歳年下の文筆家、アルフレッド・ダグラス(Alfred Douglas)に出会う。30歳を過ぎてから同性愛に目覚めたオスカーは、アルフレッドと各地を旅するなど親密な関係を築いていた。しかし1895年にアルフレッドの父親に訴えられ、逮捕されてしまう。
服役を終えた後も世間からは冷めた目で見られ、ダグラスと共にフランスやイタリアの各地を転々とした。1900年にパリのホテルで亡くなった。46歳だった。
「ミハラヤスヒロ(MIHARAYASUHIRO)」11-12AWメンズコレクションは、オスカーの“耽美的”“退廃的”という言葉からインスパイアされたもの。97年には、彼の半生と同性愛を描いた映画『オスカー・ワイルド』が制作された。