写真家・森山大道は1938年10月10日生まれ。大阪府出身。

高校在学中に商業デザイン会社に務め、その後グラフィックデザイナーとして独立。59年に写真家・岩宮武ニと出会い、アシスタントとなる。61年に上京し、細江英公のアシスタントを務めた後、64年に写真家として独立。

以後、『カメラ毎日』や『アサヒグラフ』『アサヒカメラ』などの写真雑誌を中心に作品を発表し、67年写真集『にっぽん劇場写真帖』で日本写真批評家協会新人賞を受賞した。代表作に『写真よさようなら』（72年）、『光と影』（82年）、『Daido-hysteric』などがある。

「アレ・ブレ・ボケ」と呼ばれる荒れた粒子、焦点がブレた不鮮明な画面、ノーファインダーによる傾いた構図が特徴。それらの作品は世界中で評価されており、昨年末にはロンドンのテート・モダンで大規模個展を行うなど、精力的に活動している。