4月5日から5月14日まで、東京・三軒茶屋の生活工房ギャラリーにて「赤をめぐる旅」展が開催されている。
赤色は日本人にとって、祝事や魔除けをはじめ、生活の中に息づく色としても特別な意味合いを含んでいる。同展では、日本の繊維を素材に作品を発表してきた衣服造形家の眞田岳彦監修のもとに、赤土からつくられるベンガラで染織したフェルト作品を展示するとともに、日本各地の「赤」にまつわる文化について考察していく。
また、「日本人と赤色」をテーマとして、民像学者や古典織研究家、紅板締め染織、紅花染織による美術家など、各分野の10名による「赤」を主題とした寄稿についても、関連する道具や物品の展示とともに紹介される。
なお、会期中の4月16日には、織物と衣服の専門家である山崎和樹と中島洋一を迎えて、それぞれの分野における「赤」についての美意識について知ることのできるトークイベント「日本文化と赤の色」が開催される予定だ。
【展覧情報】
「生活工房20周年記念 眞田岳彦ディレクション/衣服・祝いのカタチVol.1 赤をめぐる旅 展」
会期:4月5日~5月14日
会場:生活工房ギャラリー
住所:東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー3階
時間:9:00~20:00
入場無料
会期中無休