先月開催されたロンドンファッションウィーク同時期に開催されたロンドンデザインフェスティバル。その関連イベントとして、マーク・ペリディス(Marc Peridis)率いるインテリア&プロダクトデザイナー集団「19 Greek Street」と、ギャラリーレストランとして高い評価を受ける「Sketch(スケッチ)」がタッグを組み、展覧会「Flung: The up side of down」が開催された。
「Flung(放り出された)」と名付けられた同展では、破壊され朽ちていく日常の中に生まれた美をそれぞれのデザイナーが得意とする素材と技法で表現した5体のオブジェが、会場内に放り出されるように展示された。
9月16日夜に行われたオープニングイベントには、多くのファッション関係者や建築関係者、報道陣が世界中から招かれ、イベントの発起人であり、LVMHグループのブランドの店舗デザインで知られるペリディスと参加デザイナー・キュレーターら5名によるトークイベントが行われた。
トークのテーマは「破壊と創造、日々の生活に起こる破壊と混沌から美を創造する」。各人が、自身のインスピレーションソースとその構築法について語り合った。ペリディス氏は、「美とは創造するものではなく、常に日常に存在していて見出すべきものだ」とコメント。また、5人共「今存在するものが破壊される時、あるいは本来の意味とは異なった方法で成り立つ時、そこに美が新たに生まれる」というアイデアについて共感を示した。
Sketchでは、常に最新のコンテンポラリーアートをキュレーションし展示。三ツ星シェフでのピエール・ガニェール(Pierre Gagnaire)の料理と共にアートな時間を楽しめる。