ファッションデザイナーの山本耀司は1943年10月3日生まれ。東京都出身。「ヨウジヤマモト」ブランドを展開している。
1966年に慶応義塾大学法学部を卒業後し、その後文化服装学院に入学。69年に同校を卒業し、同時に装苑賞と遠藤賞をダブル受賞した。その後副賞でパリに留学し、ファッションに衝撃を受ける。72年に株式会社ワイズ(Y's)を設立。77年に東京コレクション、81年にパリコレクションデビューを果たす。左右非対称で黒を基調としたアバンギャルドなルックはコムデギャルソン(COMME des GARCONS)と共に「黒の衝撃」と呼ばれ、モード業界に革命をもたらした。
その後、ディオールのニュールックやシャネルジャケットなどのオートクチュール全盛期の代表的作品を換骨奪胎したコレクションを発表するようになる。一時期オートクチュール期間中にプレタポルテを発表していた。黒のギャバジン使いが代名詞。
国内外で高い評価を受けており、2004年に紫綬褒章、11年にフランスより芸術文化勲章「コマンドゥール」を授与された。また、ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)監督のドキュメント映画『都市とモードのビデオノート』に出演、北野武監督の映画『BROTHER』『Dolls』の衣装、ダンサー、ピナ・バウシュの衣装を担当するなど、幅広く活躍している。
音楽活動も行い、CDリリースの他、自身のショーミュージックを作曲している。2011年には岩波書店から自叙伝『MY DEAR BOMB』を刊行した。
娘の里美もファッションデザイナー。「リミフゥ(LIMI feu)」を展開している。