5月24日、デザイナー相澤陽介手掛ける「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」とラグジュアリーダウンブランド「モンクレール(MONCLER)」のコラボレーションライン「モンクレールW(MONCLER W)」の初コレクションが、東京・千駄ヶ谷の国立競技場で披露された。
テーマは「インダストリアルデザイン」。ダウンジャケットの他、ダウンパンツやニットパンツ、マフラー、手袋、シューズなど幅広いアイテムをラインアップ。全16ルックのうち、11体が会場に並んだ。カラーはグレー、レッド、カーキ、ベージュがベース。「様々なパーツや素材から1台の車が作られているように、カラーや布をミックスして自分らしいものづくりを追求した」と相澤氏は語る。
その言葉の通り、ホワイトマウンテニアリングらしいノルディック柄のジャカードニットやケーブルニットを多用。モンクレールを象徴するダウンはウェーブキルティングでアレンジ。ニットと同じ柄をプリントしたナイロン生地やコーデュロイ、ラミネートコットンなども組み合わせている。小物もスウェードのフリンジが付いたニットマフラー、ニットとレザーで切り替えたグローブなどを異素材ミックスで提案。
デザインディテールも相澤氏らしい。ポケットフラップは斜めにカット、ヒップポケットは大小を付け、前身頃にはガジェット用のポケットを設置。ランダムなボタン配置や袖に入ったダーツなど細かい部分まで独特のクリエーションが垣間見られる。
「モンクレールの凄さは一つの素材に対する提案力。服作りのそれぞれの工程にスペシャリストがいて、例えばニットのダウンジャケットに使う毛糸の番手や、生地をラミネートする際のコーティング剤の厚みについてまで、豊富な経験と知識を元に自分が考えるデザインや機能に合う一番良い方法を提案してくれた」と相澤氏。「(コレクションの出来栄えについては)販売してみてからいろいろ分かることがあると思う」と、8月の発売も楽しみにしている様子。
同コレクションは、世界中のモンクレール直営店と厳選されたセレクトショップにて取り扱われる。