ファッションブランド「ヴィクター&ロルフ(Viktor & Rolf)」のデザイナーの一人、ヴィクター・ホスティン(Viktor Horsting)は1969年5月27日生まれ。イスラエル出身。
ヴィクターはオランダのアーネム芸術アカデミー(Fashion Institute Arnhem)を1992年に卒業。同校で知り合ったロルフ・スノラン(Rolf Snoeren)と共に93年にヴィクター&ロルフを設立した。同年、フランスの新人デザイナーコンテストであるイエール国際モードフェスティバルでプレス賞、レディース賞、最優秀賞の三つの賞を獲得。
94年、パリ市現代美術館で「愛の冬(HILVER DE L'A MOUR)」と題したコレクションを発表。モードとアートを融合したクリエーションが注目を浴びた。98SSから00AWまでの期間、5回に渡りパリのオートクチュールコレクションに参加。ネックラインがきのこ雲のようなデザインの「アトミックボム」や、モデルのマギー・ライザーを10層の洋服で包むパフォーマンスを披露した「ロシアンドール」などのコレクションを発表。
00AWシーズンからはパリのウィメンズ・プレタポルテコレクションに参加し、03年にメンズラインを、05年にはフレグランスラインをスタート。04年にデビューしたアイウエアはヴィクターとロルフも常に着用しており、彼らのアイコンにもなっている。08年より「ディーゼル(DIESEL)」の創始者兼社長であるレンツォ・ロッソがオーナーを務めるオンリー・ザ・ブレイブ(OTB)社傘下のスタッフインターナショナル社と製造と販売のライセンス契約を結んでいる。
コラボレーションにも積極的で、06年に「エイチ&エム(H&M)」、09年にスーツケースブランドの「サムソナイト(Samsonite)」、08年にコスメブランドの「シュウウエムラ(shu uemura)、12年には高級ベビーカーの「バガブー(Bugaboo)」と、幅広いジャンルのブランドとコラボアイテムを発表してきた。
04年には彼らのディレクションによる展覧会「カラーズ(COLORS)」が森美術館で開かれ、主要コレクションが展示された。
今年4月22日、再びパリ・オートクチュールのメンバーに加盟することを発表。13年ぶりのオートクチュールコレクションは今年7月に披露される予定。