「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」のデザイナー、山本耀司による書籍「服を作る―モードを超えて―」(聞き手:宮智泉)が5月25日に発売される。中央公論新社発行。1,575円
本書の第1部では、山本がその生い立ちから世界的デザイナーとして活躍する現在までを語り、第2部は山本への100の質問で構成されている。質問に対する山本の回答には独自の哲学が表れており、まさに「山本語録」と言える一冊。また、ヨウジヤマモトのコレクションや、山本の歴史を築いてきた貴重な写真なども多数掲載されている。
山本は1943 年、東京都生まれ。72 年に株式会社ワイズ(Y’s)を設立し、77 年に東京コレクション、81年にパリコレクションにデビュー。2004年に紫綬褒章、11年にフランスより芸術文化勲章「コマンドゥール」を授与されるなど、国内外で高い評価を受けている。同年にはロンドンで大規模な回顧展が開かれ、今年4月にはベルリンでアーカイブショーやドキュメンタリー映画のプレミア上映などのイベントが行われた。最近は画家としての活動にも力を入れ、今年3月には伊勢丹新宿店で絵画のインスタレーションを開催した。
宮智泉は1960年、東京生まれ。国際基督教大学卒後、85年に読売新聞社入社。長年、ファッションや働く女性の問題などを担当している。カリフォルニア大学バークレー校ジャーナリズム大学院講師も務める。