ファッションデザイナーのドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)は1958年5月12日生まれ。ベルギー・アントワープ出身。
祖父の代から高級ブティックを経営する家系で育っため、幼い頃からファッションの世界を経験し、学んでいた。18歳でアントワープ王立芸術学院に入学。1981年に卒業。
同校で共にファッションを学んでいたアン・ドゥムルメステール(Ann Demeulemeester)やウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)、ダーク・ヴァン・セーヌ(Dirk Van Saene)、ダーク・ビッケンバーグ(Dirk Bikkembergs)、マリナ・イー(Marina Yee)と、1986年にロンドンコレクションの展示会に参加。それがきっかけでファッション業界で注目されるようになり、後にこの6人は「アントワープの6人(アントワープ・シックス)」と呼ばれるようになった。
しかし実はその3年前、この6人にマルタン・マルジェラを加えた7名が、ベルギーの若手デザイナー昂揚のためにベルギーで組織された「ガネットドール」の「'83ゴールデンスプールコンテスト」で受賞。審査委員長のジャン・ポール・ゴルチェに高い評価を得て、ベルギーフランダース政府が国を挙げてこの7名をトップランクのデザイナーとして支援したことで、アントワープのデザイナーの躍進が始まった。
ドリスは1987年にブランドを設立。1989年、アントワープに旗艦店「ヘット・モードパレス(Het Modepaleis)」をオープンし、第2号店を東京・青山に出店したが、2003年に閉店。その後、トゥモローランド株式会社をパートナーに、2009年に青山再度店を構えた。他にも、パリ、シンガポール、ドバイなどに直営店を持ち、世界の400以上の都市でビジネスを展開している。
1993年にパリコレクションに参加。ブランドが25周年を迎える現在もメンズ・ウィメンズのコレクションをパリコレクションで発表している。
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