伊のシューズブランド「セルジオ・ロッシ(Sergio Rossi)」とデザイナーの「ガブリエラ・クレスピ(Gabriella Crespi)」とのコラボレーションによるカプセルコレクションが、ミラノサローネで発表された。
アーティストとしても知られるクレスピは、1960年代から70年代にかけて活躍。その芸術作品や家具は、ギリシャの海運王ジョージ・リバノス(George Livanos)やモナコ公妃グレース・ケリー(Grace Kelly)、イラン国王らの邸宅を彩ってきた。
このコレクションは、フランチェスコ・ルッソ(Francesco Russo)の後を継いで同ブランドの新デザインディレクターに就任したアンジェロ・ルジェリ(Angelo Ruggeri)が初めて手掛けたもの。1974年にクレスピがデザインした「Gocce Oro燭台」からインスピレーションを受け、「艶やかでなめらかに流れるようなヒール」をコンセプトに、同じくクレスピが手掛けた「Ying Yang(陰陽)テーブル」をイメージしたパンプスや、フィリグリー(透かし細工)ジュエリーがモチーフのゴールドのハイヒールサンダルなど、2部のシリーズからなる10種のスタイルで構成されている。今年の12月にセルジオ・ロッシのブティックで発売予定。
同ブランドはアートとの関わりが深く、フランチェスコ・ルッソの時代にも、ポストモダンのデザイナー集団「メンフィス」のイタリア人建築家エットレ・ソットサス(Ettore Sottsass)の作品からインスパイアされたシューズを発表したり、建築家で家具デザイナーでもあるミシェル・ヘイラード(Michel Haillard)や映画監督のルカ・グアダニーノ(Luca Guadagnino)らとコラボレーションによるフィルムを制作したりし、イタリアの気鋭のクリエーター達と共にブランドの世界観を作り上げてきた。