ユナイテッドアローズの2013年3月期の連結決算は2期連続の最高益更新、4期連続の経常増益の増収増益となった。
売上高は前期比112.7%の1,150億4100万円、経常利益は同122.5%の125億6,200万円、当期純利益は同145.9%の73億1,600万円と、いずれも修正計画を上回る結果となった。
ユナイテッドアローズ単体での売上高は1,066億500万円(前期比111.7%)。「ユナイテッドアローズ」「グリーンレーベルリラクシング」「クロムハーツ」など全事業で増収、既存店売上高の前期比は小売り102.6%(客数101.8%、客単価100.8%)、ネット通販は108.5%、小売り+ネット通販の売り上げは103.4%となり、ネット通販の売り上げ構成比は11.2%と前期より0.1ポイント増加した。
売上総利益率は下期、消化優先施策を図ったことで0.9ポイント減少し、通期では0.2ポイント減の53.9%となったが、販管費率が前年より1.2ポイント低減したことで、過去最高益の更新を果たした。
今期は連結で売上高1,255億円(前期比109.1%)、経常利益134億円(同107.2%)、ユナイテッドアローズ単体で売上高1,146億円(同107.5%)、経常利益125億円(同108.5%)といずれも3期連続の最高益更新を計画。ネット通販は既存店ベースで前期比103.5%、新規事業を含めて同105.9%、125億8700万円の売り上げを見込んでいる。
なお、今期は一時中止していた新規事業開発へのチャレンジを再開。「モンキータイム・ビューティ&ユース」の育成と「スティーブン・アラン」を新たにスタート。新規出店は業績好調のコーエンが今期11店舗、フィーゴが2店舗を計画。通期でグループ全体では49店舗の出店、6店舗の退店で期末店舗は314店舗となる見込み。
また、今期よりデジタルマーケティング部を発足。スマホの普及に伴うレコメンド機能の強化、O2O強化策として「顧客が求めるベストな形でのネットと店舗の連携」(竹田光広社長)を推進する方針。