東京・銀座のミキモトホールにて、「アール・ヌーヴォー~ミニチュアドーム展~ガラスに描かれた四季の煌き―ザ・コレクター・オブ・レザ・ファード(The Collection of Reza Fard)―」が2月20日より開催される。
今展では、ガラス工芸家・ドーム兄弟(Daum Freres)が行商用のサンプルとして制作した精巧なミニチュアを始め、花々や植物、四季折々の自然の風景などが描かれたガラス作品約150点を展示する。ミニチュアは、制作数が少ない上に販売用ではないため市場に出ることは稀少で、一度に鑑賞できる機会は貴重という。その他、パリ万国博覧会に出品された作品なども公開される。
ドーム兄弟は、1889年のパリ万博で成功を収めたエミール・ガレ(Emile Galle)に触発され、91年にガラス工房を設立。伝統的な職人技術を基礎としつつ、ガラス粉末を素地のガラスが熱いうちに付着させる「ヴィトリフィカシオン」と呼ばれる技法などを探求し、時代の要求に応える人気シリーズを創出。1900年開催のパリ万博におけるガラス部門でグランプリを獲得し、アール・ヌーヴォーを代表する工房の一つとなった。
【イベント情報】
「アール・ヌーヴォー~ミニチュアドーム展~ガラスに描かれた四季の煌き―ザ・コレクター・オブ・レザ・ファード―」
会場:ミキモト本店6階ミキモトホール
住所:東京都中央区銀座4-5-5
会期:2月20日から3月16日
時間:11:00から19:00
入場無料